朝 カマスの干物、人参と蓮根のキンピラ、白米、味噌汁
昼 東小金井の家系ラーメン
夜 お餅1個
仕事先で食べた駅前のラーメンが思いのほか旨かった。体調がよかったせいかも。家系ってこんな感じだったっけ?
今年も東京都写真美術館では新進作家展をやっている。「記憶は地に沁み、風を越え」 出品作家は吉田志穂、潘逸舟、小森はるか+瀬尾夏美、池田宏、山元彩香[5組6名]
ここでは見てきた感想をなんとも書きづらい。驚きよりも納得の方が先にきてしまい「ああ、なるほど」という態度で見てしまった。同時期に展示されている松江泰治「マキエタCC」展はよかった。
原宿のKTOギャラリーで石川竜一 「草の肌」をやっている(https://www.gallery-kto.com/)。今年彼の「いのちのうちがわ」の展示を見て思わず写真集とプリントを買ってしまった。そのくらい圧力があった。今回展示会場で初めて会うことができた。約束はしていなかったのだが、話をする中で動画を撮影させてもらうことになった。あのポートレートはどうやって撮られているのか、どうやって被写体を見つけるのか、写真のテキストはどう考えているのか。ハンディのカメラで撮っただけだが、貴重な話が聞けた。感触が消えないうちにすぐに編集しないと。
<2018年12月7日の日記から>
日本の新進作家vol.15
東京都写真美術館(現在ではTOPミュージアム)では、毎年12月に新進作家展が行われる。常勤キュレーターが毎年持ちまわりで一人で作家を決めているそうだ。新進作家だから、まだ知名度は低いが、この先写真界を担っていく存在だと思える人たちを選んでいる。つまり日本写真の世界の未来予想図が見える展示なわけなので毎年見に行っている。今年のテーマは「小さいながらもたしかなこと」(英題はThing So Faint But Real)
作家は森栄喜、ミヤギフトシ、細倉真弓、石野郁和、河合智子 の5人。
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3098.html
“本展では、「小さいながらもたしかなこと」をテーマに掲げ、自らの感性や考え方、アイデンティティやリアリティを手がかりに、社会との関わりを意識しながら個人的な視点で作品を制作する5名の作家をご紹介します”(TOPミュージアムのサイトより)
5人の作家の中で4人が海外の美術大学出身で、細倉真弓のみ日本大学芸術学部写真学科卒だが、その前に立命館大学を出ている。いずれも純粋培養の写真家ではない。会場は仕切りによって、5人のブースが単独で分けられている。観ていて、流れの延長上に別の作家の作品が目に入ることはない。
特徴的なのは4人の作家が映像を使っていることだ。ただし、メイキングのような写真作品の裏側を説明するものではなくて、並列にセットしてある。そこに意味を求めても無駄だろう。写真が平面で静止しているものというのも、幻想になりつつあることを物語っているようだ。
美術館における企画タイトル、今回で言えば「小さいながらもたしかなこと」は、キュレーションするうえで大きな意味を持つはずだ。前回の同館で行われた「アジアンコンテンポラリー」でも家族、地域などの極めて限定された空間における私的なことを通して、我々の物語に繋げていこうとしていた。しかし今回の展示と大きく違うのは、作品におけるテキストが一切ないこと。「アジアンコンテンポラリー」では大きな物語にするためにテキストを用い、状況を説明してきた。それが今回は一切ない。説明する行為を拒否しているように見える。この流れはいつから起きたのか確かめるために、ブックショップにあった過去の図録を6年分買い込んだ。企画タイトルと作品の変遷を見ていくことによって、写真の流れが見えてくる気がする。