お茶の水「ギャラリーバウハウス」の展示は7月31日まで

朝 大豆シリアルヨーグルトにきな粉

昼 トマトスープ、卵サンド

夜 石焼ビビンバ、豆腐のスープ

 

 ようやく、お茶の水の「ギャラリーバウハウス」でやっている「パノラマ展」に行くことができた(http://www.gallery-bauhaus.com/top.html)。デジタル作品はなく、全て銀塩プリント作品。

参加メンバー12名がパノラマ写真縛りで展示している。パノラマは携帯のカメラ機能にも付いているから馴染みがあるはず。

パノラマ撮影には2種類あって携帯でパノラマ画像を撮るときのようにレンズを扇型にふって撮るタイプと、画面の上下をカットするタイプ。動画のシネモードなんかがこれにあたる。

 

カメラとして代表的なのは、首ふりタイプは日本製のパノンとロシア製のホリゾント。上下カット型は、富士フィルムのTXとハッセルブラッドのX PAN。どちらも中身は同じで、デザインが多少違うだけ。これはレンズ交換ができるし、通常の35ミリサイズとパノラマサイズを、裏面の操作で変えることができる。

 

首振りとカット型でいうと、圧倒的に首振りタイプのほうが面白い。レンズがぐるっと半周して画像を作るから、遠近感が上下カット型とまるで違う。不思議な遠近感。僕も一時仕事の撮影で様々なパノラマカメラを使っていた。ブローニーサイズのノブレックスというロシアの首振りカメラでは、迫力の画像が撮れた。

 

「バウハウス」のオーナー、小瀧さんが「コロナで海外に行けなくなったけど、パノラマカメラを手にしたら日本が新鮮に見えてきた。今まで見過ごしていた風景がまったく違うものになった」と言っていたのが印象的だった。

カメラを変えることで世界の見え方が違ってくる。これは写真をやっている人の特権みたいなものだろう。世界は今見たり聞いたりしている視覚聴覚の現象が全てではなく、メタな存在であることを写真をやっていると実感できる。

メタとは、メタフィシュカ(形而上)という哲学用語で、最近よく耳にするようになった。認知している外側にも世界は存在する。夢の世界も同じ世界だから、夢を積極的に描こうとした時代がある。

 

展示はモノクロ作品が多かった。見ていたら暗室に入りたくなった。現在自宅に暗室はない。新宿のある個人の暗室をお借りしているのだが、もう一年以上そこに行ってないことに気が付いた。

これは由々しき問題で、やっていないと勘を取り戻すのに時間がかかる。すぐに連絡して6月の頭に入ることにした。いつでもできるように、家に暗室を作ろうかなあ。