バカはバカのままで

朝 大豆シリアルヨーグルト

昼 燻製牡蠣とパセリのパスタ

夜 銭湯帰りにテイクアウトのピザとラザニア

 


学生とやりとりしてると、女子の方が圧倒的に出来がいい。男は頭はいいのに、周りがみえていない。つまり基本バカなのだ(笑)。考え方も行動力も、女子の足元にも及ばない。

その男子の様子を見ていると、学生時代の自分がダブってきて身悶えする。とっちらかっていた20歳の自分がそこにいる。

 


ところがバカであることが功を奏することがあって、「自分はいけてる」って勘違いしてしまうと、それが原動力になって、うまくいくことがある。その行動に理屈はないけど続けられる人だけが残る。それがバカの強み。いままでワークショップでいろいろな人たちと接してきた経験から、男子は30歳ぐらいが転換点になることが多かった。理解が早い人にとっては、そんなことやってもしょうがないと思ってしまうようなことを、ずっと続けている人たちだ。

 


僕も、学生時代は何にもやっていなかったのにカメラマンになれると信じて疑わなかったし、せっかく入社した新聞社を辞めた時も、フリーカメラマンで生きていけると何の根拠もなく思っていた。きちんと周りが見えていたらそんな無謀なことはしない。フリーで食べていけるなんて、ほんのわずかだから自分には無理と思うほうが正しいわけで、でも周りが見えてないバカだったから40年も続けてこれた。一度もフリーになったことを後悔したことはない。

 


そういう経験をしているから、僕が学生にアドレスなんてしてもしょうがないというのは分かっている。理解力があって頭のいい子はそのままでいいし、周りが見えないバカはそれゆえに生き残っていけるから。バカであることを矯正したり邪魔をしてはいけないと思っている。

彼らが11月までにどんな風に変わっていくのかが、それが目下の楽しみになっている。