学生たちが憧れるのは大道やブレッソン

朝 大豆シリアル、きな粉、ヨーグルト

昼 ヨコイのパスタ

夜 ホヤの土鍋炊き込みご飯、小松菜のおひたし、大根の味噌汁

 


シグマ「fpl」で撮影すること3日目。一日あたり10分くらいしか撮っていないのになんと300ギガも使う。すでに外付けの1テラSSDはほぼ一杯。4KRAWデータのデータは半端ない。

クリップ数が多くなったら、ソフトもカクついて動かない。編集作業用に、クリップを軽くする工程に1時間ほどかかる。4KRAW編集の道は険し。

 

今日は学生が3人やってきた。部屋の窓と扉とを全開にして、机の上には、透明のアクリルボードを立てて、マスクつけて対応するが、この状況が普通になってしまってなんかモヤモヤする。

彼らの写真はスナップが多い。街や日常を切り取っている。僕もずっとスナップを撮ってきた。学生時代から、カメラにモノクロフィルムを詰めて街をウロウロしてしていた。今でもどこかに行く時にはカメラを提げている。カメラを体に馴染ませるには必要なことだと思う。

彼らは持ってきた写真を作品と言うが、それを続けていったとしても、そのまま人前に出せる作品となるのは難しい気がする。うまく撮れても「いい瞬間だね」「いい構図だね」くらいしか感想が出てこないからだ。

  

アドバイスを求められても「たくさん撮るしかないよ」としか言えない。目の前のものを捕獲するだけのスナップでは、どんなに頑張っても先人を追い越せない。ブレッソンやフランクがみんなやってしまっているから。

それでもフィルム時代だったら、その真似すらも技術を必要としたから、価値があった。でも今はセンスがあればすぐにそこそこ撮れてしまう。スナップ写真で世の中に出て生きていくのは果てしなく難しい。まあ、昔からそうだったけど。

学生たちに若手写真家特集の雑誌『IMA』を見せたが、そこにスナップの写真はひとつもない。でも今日来た学生たちが憧れているのはブレッソンや森山大道。

 

「ワークショップH」のときは、みんな現代写真を面白がってくれたから、こちらも好きなことが言えたが、今回はちょっと手強いな。じっくりと彼らに揺さぶりをかけていくしかないか。