朝 粗食(野沢菜とチーズとチキンカレーのお茶漬け)
昼 フォー
夜 カレー
学生限定のワークショップ。カリキュラムがあるわけではないので手探り状態。昨日もひとり家にやってきた。
彼女は3年生でジャーナリスト志望。でも今のジャーナリストってビデオ主体。スチールでやれることって何かを考える。
写真のオリジナルということから、いま話題は「NFTアート」のことへ。彼女はそもそもブロックチェーンのことを知らなかった。
だから今日わざわざ来た甲斐がひとつあったわけだ。
写真のユニーク(単一性)と複製可能性とはどういうことかを話す。
彼女との話はどんどんズレていって、写真集のことへ。前回吉祥寺の『ブックオブスクラ』を薦めたら行ってきたそうだ。
すぐに行動に起こせるのははすごい。「お店の人にいろいろ教えてもらいました」と言うから「で、何を買ったの?」と聞いたら何も買わなかったらしい。
そこで「今日も帰りがけにブックオブスクラに寄って、1冊の写真集を買って、次回会う時にその写真集の話を聞かせて」と彼女に宿題を出した。
それを毎月続ければ、ブックオブスクラの黒崎さんは喜んでいろんなことを教えてくれるだろう。
それを僕にアウトプットすることで、彼女の知識がどんどん定着していき、気が付けば圧倒的な情報量が手に入いる。
3年前だったら、お金持ちの家に生まれた学生の方が経験を積みやすいというのはあった。
例えばボランティアとか海外留学とか。ニューヨークやロンドンに2年間もいれば日本にいる人とはまったく違う経験ができた。
でも今の学生は全員完全な横並び。授業はオンライン、実習もほとんどない。だから彼らは「こんな状況だから仕方がない」と思う。
でもね、だからこそ、そこでちょっと、ほんのちょっと動くだけで他と大きく差をつけることができる。
それに気がついたら、結果的には、圧倒的な差が生まれる。
今、僕のところに集まった学生たちには「君たちはコロナ世代で本当にラッキーだったよね」と言っている。これは本心からそう思っている。
彼女は僕と90分ほど話した後、ブックオブスクラに向かった。
夜届いたメールには「リー・フリードランダー買いました」とあった。