那須で買ってきた干し大根と里芋の煮物。モロヘイヤ。大根と三つ葉のサラダ。カツオの刺身。

時間があると暗室でプリント。先月から続いているので印画紙の空き箱が山となっている。

今使っている印画紙はオリエンタルの半切。ベース面が純白なのが特徴でハイライトの出方がきれいだ。

その分グレートーンが多い写真だと若干マゼンダ(ピンク)かぶりに見える。現像液を変えたりしてみたがうまくいかず、調色のため処理後の印画紙を紅茶で染めたりしている。

30秒くらい漬け込むとベースにほんのり色がついて中間調がきれいに見える。昔からある手法なのだが後でムラが出ないかちょっと心配。

サンタフェ用のレビュー用に焼いているわけだが、あらためてネガを見直すとあれこれ焼きたいものが出てくる。全部見直してもう一度焼き直したら面白いものがでてくる気がしてきた。

昨日は2010年の冬に撮ったネガの中に珍しく犬のカットがあるのを見つけたので焼いてみた。米沢と新潟の間にある山奥の民家でお茶をご馳走になって外に出たら飼い犬が雪の中を泳ぐように近寄ってきた。全身雪にまみれで、去って行く僕らの車をずっと見送っていた。

出来上がったプリントが気に入ったので額装して事務所に飾ってみた。森山大道の「睨む犬」とは真逆の「目を細める犬」になっている。