土曜日午後はまだまだ募集中です。

噂になっていたのは、どうやら「ニコンDf」だったようだ。

たしかにニコンF3の面影は残している。でも機能とデザインの折衷案という感じだ。ちょっと残念。乗り換えるまでの魅力にはかけるか。まあ触ってみないと分からないけど。

それにしても頑張った感はある。世の中の方向性はミラーレスだというのにオールドスタイルの一眼レフ。これを作れるのはニコンしかないだろうな。僕が元々のニコンユーザーだったらD800を下取りに出して買うに違いない。

1600万画素で高感度に強く、設定がメインスイッチの入っていない状態で確認できるのは、ありがたい仕事カメラだ。

今年の秋は新製品が続々出てきてあきない。



ある展示依頼でプリントを求められた。テーマとかは特になく、好きなものでいいということなので今年撮ったものの中からインクジェットで数枚プリントしてみた。

悪くはない。

でもしっくりこない。

用紙を変えて再出力。

いい感じに見える。

でも何か違うというか納得できないというか。

事務所に行って棚の奥からネガを探し出した。学生の時に撮ったシノゴのネガ。ずっと焼き直してみたかったので、この機会にプリントしてみることにした。

いつも使っているオリエンタルの半切に、実に30年ぶりに焼いてみた。そういえばあの頃もオリエンタルの印画紙を使っていた。

コントラストと濃度を変えて5枚をプリント。一日乾燥させフラットにングすると写真がピカピカして見える。

ようやくスッキリした。これこれ、これだよ。

我ながら旧タイプだとは思うが、これは仕方のないことだと諦めるしかない。

モノクロプリントは、30年やってもまだ飽きない。それどころか段々面白みが増してくるのだから抗うことはできないわけだ。