里芋と豚肉の煮物。サイコロステーキ。

ちょっと前まで「展示をするから写真を送ってくれ」と言われたらプリントを送るのが当たり前だった。

でも最近は「254dpiで50センチ×70センチで作ったTIFFデータをサーバーにアップロードしてくれ」となる。

デジタルカメラで撮られているものだったら何の問題もないが、フィルムで撮って印画紙にプリントされたものだと頭を抱えてしまう。

まず、ネガをスキャンして作るのがいいか、プリントをスキャンするのがいいのか両方を試さなければならない。

プリントスキャンは通常のA4用スキャナー(EPSON GT900X)だと、六つ切り(8×10インチ)しか読み込めない。それから大型プリントをつくるのは、いささか抵抗がある。

そこでA3まで読み込める大型スキャナー(GT9000)を数年前導入した。これだと大四つ切(11×14インチ)までいける。やっぱり読み込みサイズは大きいほうが安心感がある。

ちなみに1インチあたりの解像度はA4用GT900Xのほうが高い。しかし同じサイズの原稿を読み込んで細部をチェックすると、A3スキャナーGT9000のほうがトーンのつながりがいい。

次にフィルムスキャナーはニコン8000EDというブローニーフィルムまで読み込めるフィルム専用スキャナーを持っている。買ったときの定価は50万円くらいだった。

しかし性能を比べるとEPSON GT900Xのほうがいいような気がする。少なくともEPSONのドライバーのほうが優れている。

で、大四つ切プリントからプリントスキャンしたものと、ネガから直接読み込んだものとを、指定サイズの50センチ×70センチにEPSON PX-7500でプリントしてみた。

物理的にはネガスキャンのほうがいいような気がするのだが、プリントしたものを比べると毎回プリントスキャンのほうに軍配があがる。

今回もプリントスキャンしたデータを送ることにした。もっともこれはEPSONでプリントしたときのOKのデータであって、ヨーロッパに多いHP(ヒューレットパッカード)だとどうなるか分からないし、254dpiという指定から考えるとラムダプリントの可能性が高い。

というわけで、どんな風にプリントされているかを調べるにはギリシャにいかなければならないわけだ。