ワークショップ39期、日曜日の部と土曜「午前の部」は定員になりました。

39期 土曜日「午後の部」のみ引き続き募集中です。

今回のワークショップの募集に地方からの参加希望が多くて驚いた。新潟、長野、愛知、そして福岡。これまで一番遠い参加者が札幌だった。距離的には福岡のほうが遠いだろうな。

遠くから参加者があると緊張する。参加費と交通費をかけて来てくれるわけだから、それに見合ったことが果たしてできているのかどうか。

写真集の打ち合わせに冬青へ。高橋社長に90枚近くのプリントを見てもらう。いつだって人に写真を見てもらうのは背中の裏側が緊張で痛む。

「何枚くらいで作りましょうか?」
「50枚くらいで考えてます。どうでしょう」
「いいと思います」

高橋社長は全てのプリントを2回見た後、写真を三通りに分けた。「あり」「迷う」「なし」。

「あり」の箱には45枚のプリントが入っていた。問題は人物が入ったカットで、「魅力的だが使うのは難しい」ということだった。

『traverse』の時はセレクトも並びも全て自分でやった。今回は高橋社長と二人で作りたい。

来週もう一度編集会議を開いて基本ラインを決めていく。出版は10月の予定だ。



撮影帰りにThe Emerging Photography Artist 2012” -新進気鋭のアート写真家展- を見に行った。

会期:2012年2月21日(火)〜3月4日(日)13:00〜18:00 月曜休館

会場:インスタイル・フォトグラフィー・センター
〒106-0047 東京都港区南麻布5-2-9 
東京メトロ日比谷線広尾駅』3 番出口より徒歩7 分
http://www.jpads.org/

JPADS(ジャパン・フォトグラフィー・アート・ディーラーズ・ソサエティー)の主催 で、各ギャラリスト、キュレーターが選んだ新人作家展だ。

見ていて面白かったのは美しい写真より、分からない写真のほうだった。

常に新人は新しい何かを要求される。言い換えれば一発芸を見せろと言われているようなものだと思う。

だから「なんだこれ?」と思わせるものの中に新しいものが潜んでいる可能性があるというわけだ。

その時点で訳の分からいものを「これは新しい」と判断できるのがギャラリストであり、キュレーターであり、今回はその新人を表舞台に出すためのものだ。

期待されて世の中に出れる新人は幸せだ。

インスタイルの近くのギャラリーemでは
DGSM Print「7 人の写真家」展「銀塩とデジタルの融合」21 世紀の新たな銀塩モノクロ ・ オリジナルプリントの世界をやっている。
http://www.takeuchi-studio.jp/gallery_em/

ちょうどDGSM Printを開発した永嶋さんが在廊していたので色々話を聞くことができた。ずっとデジタルネガプリントワークショップに参加したかったのだ。

DGSMとは、デジタルデータをOHP用の半透明シートにインクジェットで白黒反転プリントして、それを銀塩印画紙に密着焼き(ベタ焼き)してプリントを作る。なので銀塩とデジタルの融合というわけだ。

おそらく自分の仕事は今後もフィルムからのプリントになると思うが、DGSMの可能性は知っておきたい。

モノクロフィルムからスキャンしたデータはDGSMには向かず、携帯でもカラー画像であったほうがうまくプリントできるんだそうだ。

展示してあるプリントはA3ノビのネガから小全紙にプリントされている。インクジェットとも違う、かといってフィルムからのプリントとも違う、第三のプリントというべきものになっている。