モンゴル展第一弾

モンゴル語で「こんにちは」を意味する「サンバイノウ」は直訳すると「犬を繋げ」という意味になるそうだ。

牧民一家は必ず犬を飼っていて、羊を追ったり番犬の役目を忠実に果たしている。最初にゲルに入るときは必ず主に犬を掴まえておいてもらわないと、威嚇のうなり声をあげられ、その後飛びかかってくる。下手をすると大けがになりかねない。だから挨拶は「サンバイノウ(犬つないで!)」になるわけだ。

しかし一旦我々がゲルの中に入ると「あ、お客さんだったの」と即座に認識し、その後は絶対吠えたりしない。

牧民と犬はいつも一緒。でも甘やかしはしない。犬が図々しくなった時には腹をけり上げて主従をはっきりさせている。子供にも絶対服従の姿勢をとる。いいようにいたずらされるが犬は困ったような顔をするだけでじっとしているのが可愛い。

6月にモンゴルに一緒に行ったメンバーの二人が田園調布のドッグカフェで写真を14枚展示することになった。これも何かの犬つながりというもんだ。

「モンゴル×モンゴル」 AMY×HaL写真展

会期 2010年9月1日(水)〜9月30日(木)
時間 10:00〜20:00(最終日18:00まで)無休
会場 田園調布 Deco's Dog Cafe 田園茶房
   http://www.hot-dog.co.jp/map_2.html

二人はモンゴルにオリンパスPENデジタルを持っていっていた。HalはPENのアートフィルターモードの「トイフォト」モードを使いAMYはRAWで撮影し自分で色調を調整している。しかし同じレンズ、同じCCD、同じ画像エンジンを使っているせいか、ふたりの写真の間に妙な統一感がある。親和性というか。カラーネガプリントとは違ったPENデジタルらしい色だ。

ふたりの写真はどういうわけか女性にものすごく評判がいい。特に羊の毛皮を山と積んだトラックの写真に女性は皆一様に惹かれるのだそうだ。毛皮=女性というのはもしかしたらDNAレベルなのかもしれない。

カフェ写真を見ているとレトリバーのような大きな犬やトイプードルのような小型犬が次々とやってくる。おそらく犬好きなら写真を見ずに思わず犬を見てしまうことだろう。

犬好きでちょっとだけモンゴルに興味のあるかた、是非どうぞ。

モンゴル隊のグループ展は新宿御苑のギャラリーシリウスに応募することにした。ついさっき審査用の写真50点と資料をまとめあげた。今月末が締め切りだから早く出さないとな。