明日良くなる

朝起きたら胃がシクシク痛い。「これはストレスだ」と妻に告げたのだが朝ごはんを食べたらとりあえず直った。クーラーのせいか?

昨日まで米沢から甥っ子が遊びにきていた。名目は大学のオープンキャンパス見学なんだけどね。彼の目に映る東京はどんな感じなんだろう。

僕も高校3年の夏、大学見学と称して東京に出てきた。今みたいにオープンキャンパスなんてないから、ただ大学に行ってみて、学生のふりして中に入っただけ。大学生がすごい大人に見えた。

江古田の日芸にも行ってみた。とりあえず入り口の「日大芸術学部」と書かれた門標を写真に撮った。OM-1に28ミリだったかな。

東京に来て何が驚いたって新宿のヨドバシカメラ周辺の賑わいだ。まじめに近くでお祭りをやっているんだと思った。中に入るとカメラがズラッと並んでいて触り放題だし米沢では見たこともない印画紙やフィルムが溢れるように並んでいる。

興奮した(笑)初日だというのに持ってきた小遣いを全てはたいて印画紙とカメラアクセサリーを買ったのを覚えている。今とは違って地方でと東京とでは物質にも情報に格差があった。今は東京で手に入って地方で手に入らないものはない。アメリカのB&Hに注文するのに東京も地方も関係ないわけだし。

東京に出てきたら何かがあると思えていた。未来に希望があるというのは幸せだ。今ではなくて「明日よくなる」と思えるのが幸福の定義なんじゃないだろうかと思う。

甥っ子は来年東京に出てきて一人暮らしをするんだろうな。背が高くてシャイな彼がどんな東京生活を送るんだろう。