バジリコのパスタ

フィルム現像はなかなかいい調子が出るようになってきた。トライXを使ってローライで撮ってエクストール現像液を1:1に希釈、24度で6分というレシピ。

JOBOの半自動現像機を使うと温度と攪拌をコントロールできるので一度設定を決めてしまえば後はいつも同じネガを作ることができる。リールの巻き取りも段々慣れてきた。

ネガ現像は随分ブランクがあったが、モノクロプリントは続けていたから、どんなネガが好みかすぐに理解できる。ネガを見た瞬間、焼きやすいか焼きづらいかが大体分かるものだ。

今日は久しぶりに英語レッスンの日。代々木のカフェで宿題でもある英語日記のプリントアウトを広げて添削してもらう。

どのようにまとめれば英語らしく聞こえるか、英語のお約束は何かを教わる。教えてくれる彼女は台湾人で、後天的に英語を学習したためどこが英語のツボかをよく理解している。

英語のレッスンが終わると今度は僕が彼女に写真を教える番になる。カフェを離れて東京都写真美術館に向かう。論より証拠というわけだ。都写美ではちょうど見たかった柴田敏雄展をやっていた。

一緒に写真を見ながら彼女に解説をしていく。僕が彼女に英語の文法を教えてもらったように写真にも文法があることを教えていく。柴田敏雄の写真の大きな特徴のひとつである構図からの空の排除が、画面上にどう作用しているかや、夜景を撮った初期作とその後の作品の関連性などだ。

日本の風景を撮っていつのに、そのダイナミックな質量には驚かされる。今の僕にはやりモノクロ作品のほうがいい。もしかしてしばらく前だったらカラーの作品のほうに惹かれていたかもしれない。

今週もたくさんの英語の宿題を抱えてしまった。まずは英語ダイアリーの書き直しをやらなくては。