大根と豚肉を煮てみた。

風邪で二日も家でゴロゴロしていたらすっかりなまけ癖がついてしまったので久しぶりに外に出た。

北井さんの写真展もまだ見に行っていなかったので、まずは冬青ギャラリーに出かけた。

北井さんのプリントの販売価格は今年から一気に2倍〜5倍へと跳ね上がった。海外での評価と販売実績のせいだ。

北井さんのプリントは実績や経歴からすると不当と思えるほど安いと感じていいたからこれでバランスがとれた形だ。

北井さんのプリントは3枚持っているが、失敗したなと、ちょっと思うのはヴィンテージプリントが1枚もないことだ。もう今となっては手が出ない。

ギャラリーに販売状況を聞いてみたら「この不況時にかかわらずものすごい売上です。展示作品以外にもバックヤードで売れるものが多いんです」とのことだった。

高橋社長がいたのでボストンのギャラリーへの所属の報告や、今年から作品エディションを決めるにあたっての相談をする。

当初日本5枚、海外5枚の10枚のエディションと5枚のアーティストプリントを考えていたが、版画売買の経験が豊富な社長のアドバイスは、

「国内、海外に分ける必要はない。アーティストプリントを持ちすぎるのはよくない。渡部さんはこれから活動年数が長いのだから20枚のエディションは必要だと思える」と参考としてアメリカで活躍している渡邊博史さんのプライスリストを見せてくれた。

渡邊さんのエディションは30枚になっていて枚数が進むにつれて価格が上昇し、最初と最後では価格が4倍になるように設定してあった。

これを元に社長と自分の価格帯を考えてみた。あくまで予定だが、

プリントサイズ11×14(12×16)の場合
1〜5枚目 500ドル 
6〜10枚目 700ドル 
15枚目 1000ドル 
16枚目 1200ドル 
17枚目 1500ドル 
18枚目 1800ドル 
19枚目 2000ドル 
20枚目 3000ドル

これだと最初と最後で6倍の開きがある。最初から2000ドル3000ドルが海外では当たり前とはいっても現在僕の作品のスタートは500ドルが適正だと考えている。

今まで自分の作品を販売することに消極的だった。多分それは市場のことやどうやって売るかということが分からなかったからだとう思い。

しかしここ数年の経験で色んなことが分かってきた。理解が深まったことで考える幅が増えてきたのを実感している。