鰯トーストにビール

ふとソファの上を見ると娘の任天堂DSが転がっている。そういえば買ったときに「英語漬け」のソフトを買っていたはずだ。

買った当初に試してみたものの、実力判定は「ドクロ」つまり何にも理解できていないということだ。

久しぶりにやってみたら結構面白い。「英語漬け」はソフトが読み上げた英文を文字で書き込むものだ。日本語訳を消して使うと発音だけがたよりになる。

たとえ知っている単語でも発音されると理解できないものだ。WEBソフト"i know"で2ヶ月鍛えた成果を試すべく実力判定を受けると、数日で結果は最高ランクのSまで到達した。日によってAになったりBになったりはするものの結果が形になったようでなんだか嬉しい。ついには自分専用のDSと「もっと英語漬け」を買ってしまった。

イタリア取材の色校が上がったと編集部から連絡があり確認しに行く。写真セレクトに立ち会わなかったのでどのように写真が使われているか初めて知ることになる。

表紙はどんなものが使われているかと思ったら美術館の内部だった。3人のカメラマンが関わっているから「これって僕が撮ったんだよね?」とつい聞いてしまい笑われてしまった。

ポジフィルムがどのように再現されるか心配していたが色校状態では十分いける。解像度も色も問題ない、というよりバッチリ。

自分以外のカメラマンはデジタルで撮っているためページで比べてみると、デジタルのほうが細かいでティールの描写に優れている感じがする。シャドーの隅まで情報が見える。

それに対しフィルムはザックリしている印象だ。そのかわり力強く見える。見開きページや1ページ大に大きく扱われるとデジタルに比べて迫力があるような気がする。

オリンパスE-3で撮ってもので大きく扱われたものもあった。そこだけ見れば何の問題もない。でも比べてしまうと黒の深さに違いが出る。

書店張り用のポスターもきれいに出ていた。スローシャッターに細い三脚でブレていないか心配していたが問題なくホッとした。

鐘楼屋上から撮影した4ページ観音開きのページは迫力がある。

発売日は9月1日。「クレアトラベラー文藝春秋社刊」。2日からは今度はギリシャだ。