日本写真家協会に所属しているのだが毎年会費を払っているだけ。会員向けのセミナーも多くやっているのだが参加したことがなかった。
しかし「幻の印画紙を求めて」という魅力的なタイトルに誘われてしまった。会場には30名以上の参加者が。ほとんどが50歳以上の年配かたで若い人はほとんどいなかった。もっともな話だ。
セミナーは今の印画紙の状況の説明から始まった。種類は意外とあるが、実はハーマンという会社がほとんどの印画紙を作っていることがわかった。
支持体となる原紙にいたっては、バライタ印画紙用はドイツのシュラー社一社のみで作られているそうだ。置かれている状況は思ったより悪い。
「幻の印画紙」というのは「Foto Style」というサイトからとり寄せたクロアチアの印画紙「フォオケミカ」というものだった。
http://www.freestylephoto.biz/sc_prod.php?cat_id=&pid=1000001994
値段が安い。イルフォードと比べれも3分の2以下だ。フォトケミカでプリントされたものを見たが中々トーンはある。今の印画紙の傾向と同じく黒は締まらないが中間調は豊富だ。
これが「幻の印画紙」かというと疑問だが、海外のネットを探せばまだまだ種類はあるということは分かった。海外に注文するのも日本で注文するのも届く時間は変わらないのはアメリカのB&Hhttp://www.bhphotovideo.com/で実証済みだ。
B&Hでは日本製なのに日本では手に入らないオリエンタルのRCペーパー号数紙が売っていたりする。不思議な話だ。
世界的に見て日本は印画紙の消費量が極端に落ちているからだろう。
最後に「もっとも銀の量が多い印画紙は何か」という気になる話は「ベルゲール」ということだった。
なるほど確かに。ドライダウンの激しさも銀の含有量が多いためとも言えそうだ。
でもじゃじゃ馬なんだよな。