長年RCタイプの印画紙と現像定着の薬品類はイルフォード製と決めていた。ヨドバシカメラでの安定供給と、なにより価格が安いことが決めてだった。
その中でも「ウォームトーンRC」はバライタ印画紙に匹敵するような中間トーンの豊富さがあった。一昨年のイルフォード身売り話の時から日本では手に入らなくなり、輸入元の中外を通して2ロール分60万円をワークショップの人たちとまとめ買いをしている。
そのイルフォードも3月から大幅値上げになってしまう。ワークショップの暗室実習でもイルフォードを使っているから打撃は大きい。
色々聞いて回ったところ、国産オリエンタルのネット通販が一番安いことが分かった。ためしに印画紙と薬品を2万5千円分注文してみた。
それがたった今到着。重い思いをしなくて済むのは便利かもしれない。
長く続けられるようにルートを確保しておかないといけない時代になってきた。
しかしそのかわり今は暗室用品を手放す人も増えてきて、どうせなら使っている人に譲りたいという話も出てきた。
その最たるものはカラー現像機CP51だ。4年前になるが定価160万円のものをタダでもらってきた。今でも現役として稼動している。
考えてみれば今ある暗室機材の多くが中古品だ。新品で買ったものといえばフォコマートV35とラッキーのシノゴ用カラー伸ばし機くらい。
暗室用品関係の製造中止品が多くなってきた。伸ばし機や印画紙があっても周辺の道具が危うい。バランスが崩れているのだ。