金村修の新作がいいと聞いたので見に行ってきた。
N.Y.撮影の新作〜Dante Lobster〜
会期:2007/11/17 〜 2007/12/15
会場:void + HP:http://www.voidplus.jp
昨年ツアイトでやっていた上海を撮った「CHINESE ROCKS」を見た時は「ふ〜ん、この人はどこを撮ってもかわんないなあ。金村修も丸くなったか。まあ、結構面白しろいな」という印象しかなかった。
ところが今回のNYは吹っ切れたように鋭い写真になっていいる。甘さがどこにもない。なんでこうも変わるのか不思議なくらいだ。
相変わらずどこを撮っても金村修なのにはかわりはないのだが、余分なものを全てそぎ落としたような切れ味がある。吟醸酒を造るときにお米を研いで芯を残す感じに近い。コアという感覚だ。
黒の深さが美しい。この時代にこの黒の深さを出せる写真家は世界的にみても少ないだろう。
このシリーズで金村修は確実に変化した。いや進化した。展示を見ていてエポックメーキングな場所に立ち会えたようで興奮した。
初めてっ金村修の凄さを実感した写真展だった。