オープニングに打ち上げと毎日外食。

ミャンマー展の会場に行く前に中藤毅彦写真展 「From Bulgaria」を見に行った。
http://konicaminolta.jp/about/plaza/schedule/may/gallery_c.html#2

彼の写真のファンでオリジナルプリントも2枚持っているほどだ。毎回展示を楽しみにしている。今回のブルガリアもまったくスタンスがぶれることなく中藤ワールドを展開している。撮影スタンスを変えないことで、それぞれの場所の持つ特徴が見えてくる。

彼の写真から今回のブルガリアは優しい国だということが良く分かる。でもいつものヒリヒリした緊張感がないのは残念。やっぱり彼は厳しい国のほうがよく似合う。今年は「ロシア」「上海」の展示が続くそうなので楽しみだ。

今回のミャンマー展はクローズドなギャラリースペースではなく、オープンなビルのコンコースのため多くの人に見てもらえる。作品を見てもるというよりミャンマーを知ってもらうことが第一だったので、この場所は正解だった。

終了間際に会場を出て、横木安良夫写真展へ。
http://alao.cocolog-nifty.com/the_eye_forget/

6千円で売っているインクジェットプリントを1枚購入。カラー作品を買うつもりだったのに1枚のモノクロ写真にひかれてしまった。

1986年に撮られた渋谷の写真だ。キティレコードの窓から撮ったそうだ。

誰でも撮れるような写真だ。でも誰も撮っていないい写真でもある。写真はそこにいて、シャッターを押したものにしか残しことができない。

今回の横木さんのブログを読んで痺れてしまった。肖像権に怯えている自分がいるのに気がついた。作品を出すということは、いいも悪いも全部自分で背負わなければならにのだ。ひとつ吹っ切れた気がした。

その後関係者で飲みに行く。そこの席で写真賞の話になった。

既存の賞を云々するより自分達で賞を作ってしまおうという話で盛り上がった。それぞれが「今年あんたの写真がよかったから賞をあげる」と個人的に勝手に賞を送ってしまうのだ。

ようするに個人的リスペクト賞だ。権威ゼロ。でも、あなたの写真がいい、と言われたら悪い気はしないだろう。つまらい合議ではなくまったくの個人。いろんな人がそれぞれの賞を送りあうのだ。

これからは選考委員として写真展や写真集を見る。すると今までより、もっと面白く見ることができるはずだ。

というわけで今年の12月に「2006年渡部さとる賞」を発表する。