和風きのこスパゲッティ

横木安良夫さんの26日の日記「ぼくのコダクローム-2」にhttp://alao.cocolog-nifty.com/the_eye_forget/
「感度分の16」のことがでていた。やっぱり横木さんもそう思っていたんだと嬉しくなった。

ただ、横木さんは20歳代のアシスタント時代にそれに気づき、僕はといえば40歳を前に気がついた。この15年の差が才能の差なのかと暗澹たる気持ちにもなる。藤原新也はカメラを数回使っただけでカメラの露出計が示す嘘に気がついたと言うし、才能あるものは常人が20年かかるところを一瞬にして理解してしまう。

僕も20歳代で露出のことが理解できていたら…と思ってしまう。この単純で大事なことを伝えたい、これがワークショップを始めた原点であり、続けていくモチベーションみたいなものだ。

このところワークショップへの参加希望メールが多くなった。嬉しいのだが人数に限りがあるので今申し込んでいただいても、キャンセルがない限り次々期11期、5月からの講座になってしまう。

少人数制だけは維持していきたいと思っている。

写真の整理について質問があったので簡単に。

ネガでとった場合はモノクロもカラーもベタをちゃんと取って、ホチキスでネガとベタを綴じておく。こうすればベタがあるのにネガが見つからないということはおきない。

それを「角0」サイズの茶封筒に入れておく。表書きには必ず日付と撮影内容を入れる。たとえば「2005年1月米沢」となる。テーマ別とか考えないで、すべて日付優先。その中から完成プリントはクリアファイルに入れておく。考え方としては茶封筒が「ファイル保存」クリアファイルが「別名で保存」ということになる。「ファイル」が1年分たまったら固めの箱に除湿剤と一緒に入れて置く。これで「フォルダー」ができる。

ポジは必要なものを切り出してマウントしボックスに入れる。それ以外は日付と内容を書いて茶封筒に入れておく。デジタルもすべてファイル名の最初に日付を入れる「050125こぶ平」という具合だ。

ナマケモノが考え出した面倒くさくない整理法だ。そのおかげで昨年ポートレートの写真展をやった時に10年分のネガを探すのに苦労はいらなかった。しかも全て撮影日が特定できた。

ネガやポジのアーカイバル(永久)保存というにはお粗末だが、肝心なのは完成されたプリントだと考えているので問題はないと考えている。