豚汁、キムチ、冷奴、納豆。

金村修「CHINESE ROCKS」を京橋ツアィトフォトサロンまで見に行く。
http://www.gaden.jp/zeit-foto/2005/051104.html

久々に金村修の写真展を見るので楽しみにしていた。今日が初日なので、さっそく撮影前の午前中に足を運んだ。

「CHINESE ROCKS」というタイトルは、パンクロックの曲のタイトルにあるとパンク好きが教えてくれた。上海が舞台なのだが写っているものは東京で撮られたものとまったく変わりはない。外国人が見たら絶対区別がつかないはずだ。

作品は全紙のサイズでマット無しの額装だった。プリントの端まで見えるので、乾燥するときに付いたクリップの跡もわかる。なんだかそれもパンクのような気がする。

全体的に黒が多く、ハイライトが少ないプリントだ。シャドーの部分がガラスに反射して見ている自分の顔が見える。細部が見えづらくてイライラしたが、それもパンクと言えばパンクだ。途中から「この見えづらさは意図的にやっている」と思えるようになった。皮肉にも置いてあったDMの写真のトーンが一番きれいだった。

初期の刺棘しさがなくなって丸くなったような気がする。面白かったのは撮影ポイントが目線より50センチ以上高いところから撮られているものが多い。踏み台でも用意していったのだろうか?

作品の値段はいくらなんだろうと、プライスリストを探したが見あたらなかった。いったいいくらなんだろう。

「細かいことは気にすんな、それがパンクだ」と言っているような写真展だった。