メイキング・モノクローム講座修了展の展示のため四谷三丁目のギャラリー「ルーニィ247」へ。
メイキングモノクロームの講座とは、1年間毎月1度12人の写真家がモノクロについて講義をするワークショップだ。
講座に参加した15名の中から10名が今回の展示に参加した。メイキングモノクロームというくらいだから全員モノクロプリントの作品だ。しかもバライタ。
このデジタル時代にあえてモノクロ。それがどういうことなのかを見てもらいたい。僕が展示するのは「米沢」のシリーズから「冬編」を4枚、サイズは六つ切りだ。
展示が終わった後、アサヒカメラの取材を座談会形式で受ける。12回の講座を振り返り印象に残ったことを話しあった。
僕は、なんといっても白岡順のオリジナルプリントをたくさん見ることができたのと、彼の「プリントはすべてストレート焼き。覆い焼きや焼きこみは一切しない。そのかわり濃度とコントラストはとことんこだわる」という言葉だ。
覆い焼きや焼きこみを繰り返してプリントを作っていた僕にとって、その言葉はまさに青天の霹靂だった。これまでストレート焼きでプリントするなど考えたこともない。
しかし白岡順のプリントはストレートプリントであっても十分成立している。もしかしたら自分は今まで、濃度とコントラストを詰める、という行為をないがしろにしていたのかもしれないと思った。
それから自分のプリントは確実に変わった。米沢のシリーズは、ほとんどがストレートプリントだ。今回は雪の米沢を撮ったものだが、雪の持つ立体感を出すことができたと思う。
他の参加者の作品もとても面白いので是非見に来ていただきたい。
今週火曜日の5月17日から22日日曜日まで。
12:00〜19:00 最終日〜16:00 21日土曜日は17:00よりパーティ。
場所は丸の内線四谷三丁目駅から徒歩5分。地図は下記参照
http://www.roonee.com/acsess/index.html