連休は米沢でと思っていたが、予想外にどこも宿がとれず断念。GW中は東京で過ごすことになった。
昨日は白岡順ビューイング。白岡さんの写真学校時代の卒業制作から現在のものまで見せてもらう。黒いプリントと白いプリントは学生時代からのもので、以来40年同じスタンスで制作していることになる。
黒いと思われているプリントは実はあまり黒くない。細部を見ようと目を近づけるとどんどん見えてくる。目の欲求を満足させてくれるプリントだ。
白岡さんは1970年代、半年のヨーロッパ旅行からNYに渡りそのまま6年住んで、そこからパリへ渡り20年以上海外で暮らしていた。出会った人々とのエピソードはかなり濃い。
終了後、打ち上げで皆で居酒屋に、それでもものたりなくてその後2Bに戻り夜遅くまで写真の話を続ける。白岡さんも写真の話になるととまらない。この世に終電というものがなかったら朝までやっていそうな勢いだった(笑)
今日は渋谷ルデコの「中藤毅彦タムロンワークショップ」グループ展へ。レンズメーカータムロンがサポートしているワークショップなのだが、ありがちな花とか、山とかではなくて、ゴリゴリのモノクロ写真がこれでもかと展示されている。さすが中藤さん(笑)
タムロンがサポートする若手写真家育成プログラムといったところだろうか。レンズメーカーがやるというのが面白いし、これは続けていって欲しい
会場に入ったらウッと息が詰まるほど会場が写真で埋まっていた。その中でも断トツに力がある写真群があった。いまどき写真をパネル張り。でもそれが妙にあっているから不思議。写真を初めて半年だという若者の写真もよかった。本人がいたけどそこでは照れくさくて褒めなかった。
モノクロ写真の中で突如カラーの異質な写真が展示されていて、それが「おじさん」が撮ったものだと聞いて驚いた。おじさんが一番若いじゃないか。
会場には有本伸也さんがきていた。このワークショップの特別講師をしていたそうだ。有本さんが作者に優しい言葉をかけていた。有本さんって本当にい人だな。
雑談をしていたら六本木のフジフォトサロンがなくなるという話になった。
企画展の1F部分は残すが、公募展の2F部分はなくなり、実質的に閉鎖ということだそうだ。写真学校の卒業展に大きな影響が出る。フジフォトサロンといえば老舗中の老舗。確かニコンサロンより歴史がある。それが実質的な閉鎖となれば、その意味合いは大きい。