今日はデジタルネガを使う銀塩プリントワークショップに参加してきた。
西麻布ギャラリーEM
「デジタル・ゼラチンシルバーモノクロームプリント」ワークショップ
(デジタルデータからの銀塩モノクロプリント)講師:永嶋勝美氏
http://www.takeuchi-studio.jp/gallery_em/workshop.html
デジタルネガとは、デジタルデータをインクジェットプリンターを使って半透明用紙に反転印刷し、そのネガを印画紙に密着焼き(ベタ焼き)するものだ。
デジタルデータはデジタルカメラであってもスキャニングしたものでも構わないが、カラーデータであることが必須になる。モノクロではデータ量が不足して満足なプリントが作れないそうだ。
今日は午前午後通しで受講することができた。持ち込んだ自分の写真データをデジタルネガに適合するためのフォトショップのワークフローが中心となる。
出来上がったデジタルネガを実際に印画紙にプリントし、上手くいかなかった点を考え再度調整しネガを作り直し、再びプリントしていく。
フォトショップはCSシリーズが必要となる。調整レイヤーを多用するためだ。レイヤーの仕組みを理解していれば調整自体はさほど難しくはない。
フォトショップ講座を受けておいて良かった(笑)
作ったネガをプリントしてみると、ベタッとしてコントラストが低い。モニターの画面上はいい感じになっているのだが。
モニターの見た目だけではなく、明るさは全て情報として数字で扱うことになる。カーソルを画面にあててデータの情報を見ても問題はないように思える。
永嶋さんにそのデータを再調整してもらった。直されたデータは画面上では明るすぎる気がする。ところが画像反転してネガ状態で比較してみると自分が作ったネガとの差は歴然。
僕の作ったネガは確かに整っているように見えるのだが、いわゆる暗室用語でいう「コシ」がない。永嶋さんの作ったデータは反転してみると「肉のり」していて、いかにも焼きやすいネガに仕上がっている。
ああ、なるほど、永嶋さんはネガを作っているのだ。そのネガを焼いてみると先ほどとはまるで違うプリントができた。
ネガを作る。これが理解できたら後は実際に繰り返していけばできそうな気になれた。
デジタルネガプリントはフォトショップを使うが結局はアナログプリントなのだ。
問題は今使っているエプソンPX5500ではデジタルネガを使るには役不足でエプソンかキヤノンの新型機種が必要になるのだそうだ。
そこだけが問題だ。