ワークショップ第6回目。

新宿中央公園にて午前の部、午後の部合同のポートレート実習。薄日が差す絶好のポートレート日和だった。

弱小ワークショップゆえモデルが調達できず、3人一組になりカメラマン、モデル、助手(主にレフ持ち)の役割を順番にこなす。まず僕がD60を使いポートレートの基本を教える。撮ったものをすぐに三脚に取り付けたパソコンに転送し全員で確認。露出やアングルが一目で分かるのでとても便利だ。

それと、単体露出計の使い方をレクチャー。参加者でも入射式メーターを持っている人が何人かいるが、使い方が分からなくて困っていたようだ。ほんのちょっとでも受光角度を変えるとメーターの指示する値はコロコロ変わる。これではどこを測っていいのか分からない。しかし使い方が把握できればメーター1つで、どこに行っても基準の光量を即座に決めることが出来るので便利ではある。

受講生はこれまでの5回の経験で露出のことが理解できているので、ほんの少しのレクチャーでメーターの使い方を理解できたようだ。1回目には考えられない大きな進歩だ。

入射式メーターを使って光を測り、そこに適正な補正をかけることで撮影の露出を決めていく。D60を使い、カメラのメーターの指示通りと、入射式メーターを使って撮ってみたものとでは驚くほどの差がでた。絞りにして2段近くもの差が出た場合もある。入射式メーターで決めた露出の方が意図する絵になっているのはいうまでもない。モニターに写る露出違いの2枚の写真を見ると、いかに露出が大切かと言うことが一目瞭然である。まるで別の絵になっているのだ。

2時間たっぷりと撮影した後、全員で「コニカプラザ」に山下恒夫写真展「島の時間2」を見に行く。そこでたっぷりと目に栄養を与え、新宿「ライオン」のビアホールで打ち上げ。4時間も長居をしてしまった。