レトルトの「大銀座カリー」その辺のお店よりおいしい

ずっとパソコンの前にいたら疲れてきた。外を見たら気持ちのよさそうな天気だ。久しぶりにプールに行ってみることにした。

フィットネスクラブは去年の秋に退会しているので、豊島区営のプールにする。全面ガラス張りの天井部分が開閉して、夏は屋外プールのようになる設計だ。利用料は2時間で500円。泳いでいる人は10人弱。レーンを独り占めだ。

30分以上かけてようやく1キロ泳ぐ。クロールで泳いでいる姿は、はたから見たら溺れているとしか見えないだろう。半年振りに泳いだせいか体がギクシャクする。

ずっと昔、10人くらいの友人と沖縄の離島に行った時、船を出して皆で海に出た。サンゴ礁の群生地を泳いでいるうちに夢中になってしまい、シュノーケルの先が海面下になっている状態で息継ぎをしてしまった。思いっきり海水を飲み込んでパニック。

「おーいっ」と船に向かって助けを求めるべく手を振った。するとそれに気づいた友人は何を思ったか「おーいっ」と笑いながら手を振り返してきた。横にいる他の友人も「おーいっ」と満面の笑み。波にもまれながら彼らの姿が上下する。青い空がまぶしいぜ。

チガウ!俺は楽しくて手を振っているんじゃない!助けてと言っているんだ!このままではとてもヤバイことになる。わずか船まで15メートルの距離。だが、溺れながら泳ぐには永遠にも感じられた。

40歳を前にして、フィットネスクラブでオバサンにまじって本格的に泳ぎを習うことにした。始めは25メートルがやっとこだったが、1年後には1キロ以上泳ぐことができるようになった。しかし習い始めが遅かったせいかちょっとブランクができると取り戻すのに時間がかかる。

そういえばバタフライもちゃんと練習したのだが、未だに体が理解していない。