夜、料理好き友人の手による中華三昧

風邪は、ほぼ全快。咳も止まった。

事務所にしている部屋の掃除。膨大な返却原稿を整理する。といってもほとんど捨てるわけだが。何を捨てて、何を残すかが問題。思い切って始末。

アシスタントになるはずだったNが暗室の鍵を返しに来る。きれいになった暗室に驚いていた。そこで「おまえのためにきれいにしたのに」とチクリ。

Nが最近撮っている写真を持ってきた。Nは普通の風景を時間軸でつむいでいく写真を撮っている。そこで鈴木理策の写真集を見ることを勧める。彼女にはいい教科書になる。

前から不思議に思っているのだが、ミュージシャンでCDを聞かないという人はいないだろうし、小説家が本をまったく読まないということもありえないと思う。しかし写真をやっている人で写真集や写真展を見ない人は驚くほど多い。

Nとは場所を喫茶店に変えて6時まで話し込む。「渡部式露出メソッド」の一部を授けて別れる。こう書くと凄そうに聞こえるが理論はいたって単純。でも応用範囲が広い優れもの。

家に帰ると5月にやった写真展で僕の作品を2点も購入してくれた方からお手紙。「作品は居間の一番いい場所に飾っています」と写真が同封されていた。年末にいい知らせ。ありがとうございます。

写真集「午後の最後の日射」の注文が久々にあった。福岡から。元旦に届くように手配する。