近ごろ印画紙類はアメリカのFreeStyleから買っている。http://www.freestylephoto.biz/
日本では手に入らない印画紙や薬品が豊富に在庫しているのが魅力だ。使っているADOXという印画紙はここでしか手に入らない。しかも早ければ中2日で届く。
以前は「ヨドバシカメラより早い」と驚いていたら、近ごろヨドバシは即日配送になった。午前中に頼むと午後に届いたりする。しかも配送料無料。Amazonへの対抗だろうが、これで通販の敷居がとても低くなった。
なんでもかんでも通販になってお店に行かなくなってしまった。
写真展だけはネットで済ませられるわけもないので出かけるしかない。東京都写真美術館で田村彰英「夢の光」。戦後生まれの天才のひとりだ。
なんだか久しぶりに写真を見た実感というか満足感がある展示だった。
見ていて思ったのは「まずは写真ありき」という田村さんのスタンス。多種多様なものを撮っている。
面白いのはすべての写真にカメラやレンズといった機材名が記してある。通常は「ゼラチンシルバープリント」とか「Cタイププリント}というようにプリントタイプだけが書いてあるものだ。美術館展示で機材名があるのを見たのは初めてだ。
「何で撮ったか」を大事にするのは田村さんらしい。
僕らの世代は、ずっと田村さんの世代の背中を見てきた。だからその足跡を一堂に見ることのできる展示はとてもうれしい。前回は川内倫子だったし、次回は繰上和美、12月は北井さんだ。今年の都写美は面白い。