今日の夜はひとり飯になりそう。何にするかな。

阿佐ヶ谷の商店街は七夕祭り。

中杉通り沿いの細田工務店でやっている福島の原発被災牧場の写真展と、パールセンターのお店でやっているhanaさんの展示を見ながら歩く。

阿佐ヶ谷に来てから3年目か。

隣の家が取り壊しになって空き地になっている。今までは2階建てのアパート付きの大きな家だったのが、空いたせいで自宅の日当たりがよくなった。特にガレージにとてもいい光が入ってくる。そこをバイテンで撮ろうと思った。

今日はベランダでスイカを撮った。もう隣の家は着工するそうだから、今しか撮れない。せっせとフィルムを詰め、撮影し、毎日現像してはベタ焼きを作っている。

初めてフィルム現像をしたのは高校1年生の時夏だった。キングのベルト式現像タンクを買ってきて、オリンパスOM-1で撮ったネオパンSSをミクロファインで現像していた。トライXとかD76なんて田舎の写真屋さんには置いてなかった。

定着が終わり蓋をあけると、写っているか気になって水洗もまだなのにすぐにリールからフィルムを外して光に透かして見た。定着液の酸っぱい匂いが鼻をかすめる。

プリントとは違って、無いものが出てくる楽しさがフィルム現像にはある。ずっと堀内カラーに現像してもらっていたからこの感覚を忘れていた。

エイトバイテンで撮影なんて、今更で、わざわざなことをしているわけだが、こんな夏の日にはディアドルフでベランダを撮るのが合っている気がしている。