朝=カレーうどん/夜=鹿肉ミンチのドライカレー、フルーツサラダ
昨日もカレー、今日もカレー、明日もカレー、三日間カレー(笑)。うちに来てくれるお客さんに出すのは大体カレー。妻がスパイスから作るカレーは評判がいい。野菜の盛合せも出すけどメインはカレー。月に3、4人くらいが収録や打ち合わせでやって来るので、もれなくカレーが出る。昨日お客さんがあって、明日もお客さんなので、間の今日は残り物カレーであれこれ食べることになる。好きだからいいけどね。
僕が好きなものばかり買っているから、妻も何か欲しいと言う。「もちろんです、何かお好みのものは?」と聞くと「クリスマスだし、ずーーーと買ってないから指輪」。その瞬間テレビから保険のCMが流れた。「🎵よーくかんがえよー。おかねはだいじだよー🎵」。あまりのタイミングに吹いた。結局、電動自転車に落ち着いた。
来年のGWは、京都と名古屋で展示があるので、今のうちからホテルを予約することにした。半年前だけど、結構高い。名古屋のほうは、ある程度ギャラリーが負担してくれることになっているけど大変だろうな。プリントがたくさん売れたら、最後の夜は名古屋駅の上にある「マリオットホテル」に泊まりたいな(笑)
<2021年12月18日の日記から>
昼過ぎまで仕事を片付けて上野の「The 5th Floor」に石川竜一を見に行く。木村伊兵衛賞を受賞した「絶景のポリフォニー」。ニコンサロンでやっていたものと同じプリントだった。この展示は前回原宿のギャラリーで石川竜一を見た時に渡邊浩行さんに強く勧められていた。「絶景は石川竜一の発明」と誰かが言っていたが、その意味がプリントだと良くわかる。写真集もすごいが、プリントになると数倍強くなる。通常「絶景」は普通にはお目にかかれない風景を指すわけだが、石川竜一の「絶景」はその辺にある。でもそこにあるのに誰も見ようとしないから「絶景」。そしてポートレートも彼にとって「絶景」。展示を見てから、彼の分厚いプリントを束ねたブックを見ていたら、最後の方には具合が悪くなってきた。比喩ではなくて胸の辺りがグッと圧迫されて胃がムカムカしてくる。僕は心に鍵をかけて、石川竜一が撮る「絶景」を見ないようにしているんだと思う。石川竜一はその鍵を開けてしまったんだと思う。だから彼はもう戻れない。生きて行くことと写真を撮ることを直結させてしまった。そういう人は稀だが、いつの時代にもいる。多分最初に写真でそういうことをやったのは、ダイアン・アーバスで、上流階級育ちの彼女は最終的に耐えきれなくなったんじゃないだろうか。渡邊浩行さんは「僕は宇宙船竜一号に乗ってそういう世界を見ているんです」と言っていたが、まさしくその通りで、その宇宙船はかなり揺れる。揺さぶられるから気持ち悪くなる。でもその先には鍵を外した「絶景」が待っている。