じゃない動画を作りたい

写真集『da.da』が「ふるさとパンフレット」審査員特別賞を受賞しました。それを記念して郵送(無料)でお届けします。下記までお電話でお申し込みください(12月2日まで)。松本広域連合事務局(平日9:00~17:00) 電話=0263-87-5461

朝=黒ムツの塩麹焼き、だし巻き卵、納豆、白米、味噌汁/夜=タコの玄米パスタ、レンコンとニンジンのサラダ

屋久島で撮った動画を「2BChannel」に2本アップ。登窯の火入れの動画のコメントに「こんな黒つぶれした動画は写真家ならでは」といったお褒めの言葉をいただいたが、まさに「じゃない動画」かもね。写真しかやってこなかったので、動画のお約束をよく知らない。でもそれでもいいような気がしている。動画はうまくならないように頑張る。

年末のキャッシュバックキャンペーンでソニーのレンズが安く手に入るというので、APSーC用のレンズを1本買ってしまった。18-105mmF4で電動ズーム内蔵。35ミリ換算だと28-150mmくらいの広いレンジの標準ズームになる。静止画で電動ズームなんて全く必要としないが、動画だと便利。かなり古い設計のレンズだが、AFもよく合うし、今まで足りなかった標準域をカバーしてくれる。インタビュー動画で使いたい。動画にばかり気を取られているわけにもいかないのだけど、今の興味はそっちに引っ張られている感じ。書籍の原稿は3分の1くらい書けた。ここからが本番。

 

<2021年11月28日の日記から>

土曜日とあって、ルデコにはたくさんんの人が来てくれた。そして3階の学生の展示を皆が感心している。うまさを追求しない「じゃない写真」ってこういうことかと実感したようだ。そういえばテクニカル的なアドバイスはほとんどしなかった。撮りたい対象物が明確にあるなら、その解決方法はいくらでも言えるけど、何かを撮りたいという欲求はほとんど感じられず、もっと深いところで模索していた。それを目に見える形にする過程が今回の展示になっている。見にきていただけるなら、なるだけ出展者の学生たちに質問してやってください。プレゼンを繰り返すことで、何かに気づくかもしれません。地下のプリジェクタープロジェクトも忙しかった。持ってきてもらったデータをDJのように次々とかけていく。面白いのがたくさん溜まってきた。19時からは軽いパーティ。告知はしていなかったが、それでも結構来てくれた。例の「ヨーヨー」の達人にもパフォーマンスを披露してもらったが、みんな度肝を抜かれていた。「ヨーヨーってこんなにすごいの?」が全員の反応。大道芸人として世界中どこでも食べていけるんじゃないかというくらい。やっていることは完全にアスリート。かっこいい。展示が始まって、彼らのことを見直してしまった。「もう絶対に学生とはやらない」と固く決めていたのだが、ちょっと気持ちが変わってきた。

<2007年11月28日の日記から>

昨夜から喉が痛いと言っていた娘が朝になって熱っぽいとだるそうに起きてきた。熱を測ろうにも体温計が見当たらない。どれどれと娘の背中に手のひらを当てて熱をみてみる。「あ〜、熱ある。でも37度ちょっとだな。2分はない。37度1分というところだ。今日は学校休んで寝てろ。後で医者行って薬もらっとけ」。小さいときに保育園にいくのに、毎朝、熱を測って連絡張に書かなければならなかった。朝のあわただしいときに、いちいち体温計で計るのもめんどくさいので背中に手を当て「大丈夫、平熱36度2分」とやっていた。手のひらにいつもと違う熱を感じると体温計を持ってきて計りなおす。そんなことを5年間やっていたら僕の手のひらはセンサーのように熱を測れるようになってきた。しかもそのセンサーは、ちゃんと直って熱が引いているのか、薬で一時的に熱が下がったのかまで判断できるのだ。薬で下げた場合は「芯」に熱を持っているように感じる。病院から戻ってきた娘に聞いてみた「熱何度だった?」「37度1分だった…なんで分かるの?」そりゃだてに父親をやっていないということだな(笑)。パリフォトビエンナーレ事務局から、作品買い上げについての連絡があった。1点につき50ユーロ。日本円にすると8500円くらい。5点買い上げなので4万円ちょっとということになる。海外の美術館が買ってくれたことは素直に嬉しい。