浮かれる

朝 大根おろしの雑炊

昼 渋谷のカフェでポークジンジャー

夜 高円寺「七つ森」の野菜カレー

朝起きたら全身が重い。朝ご飯を食べてようやく体が動き出した。ルデコは3階の学生展が初日。休日ということもあって、結構人手があった。他の階も展示準備完了。いつもながら見事な展示。決して手前味噌じゃないと言い切れる。そして地下にはプロジェクターで壁一面に動画を投影している。何度やっても、どこでやっても展示は「浮かれる」。楽しいを通り越して浮かれるのだ。浮かれるためにやっていると言ってもいいくらい。

過去日記を見て思い出したが、2003年の11月に突如前触れもなく両目とも眼底出し、一時視力がなくなってしまった、結局翌月に3度の手術をすることになった。あの時ペンタックス645Zを買おうとしたのはAFだったから。マニュアルフォーカスのカメラが使えなくなり、当時はアシスタントにピントを合わせてもらっていた。あれから20年近く経とうとしているが、毎日のようにあの時目が悪くならなければと思い続けている。42歳、仕事が一番面白い時期で、なんでもやれる気力と体力があった。

でもあの時、目を悪くしなければ仕事が忙しくてワークショップも続けていなかっただろうし、冬青とも出会わず作家活動もしていなかったはず。今日ルデコで浮かれることもなかったことになる。人生色々、あの時の自分に「大丈夫、まあなんとかなる」と言ってやりたい。

<2003年111月24日の日記から>

森下の蹴飛ばし「みのや」で桜鍋。うまかった。

しばらく日記を休んでしまった。この1週間というもの、将来を左右するような出来事に見まわれてしまった。人生色々だ…楽しみにしていたサウジアラビアロケも行けなくなった。仕事でなければ絶対に行けそうにないところなので残念。今日は祝日だったが仕事。建築の撮影。施主は弁護士だというが、この仕事って本当にもうかるんだなあ、と感じる物件だった。まあ、儲かるということは、大変な仕事なんだろうけど。家といい、車といい毎回毎回立派ものを見続けていると、あんまりうらやましくなくなるものだ。
現像所帰りに中野の「フジヤカメラ」をのぞいてペンタックス645を性懲りもなく見せてもらう。55-100のズームをつけてみる。便利そうだが、なんだかなあという気持がまたしてももたげる。結局買わずじまい。以前ならとっくに買ってたところだがこの頃慎重になっているな。ワークショップの皆に「仕事以外では5万円以上のものは買わない!」と宣言した。仕事以外というのがみそである。コーワ6を使って以来、20万円と5万円のカメラの性能の違いってなんだ? と思うようになってきた。それからというもの安いものに興味がわいてきた。安いものだと、たくさん買ってしまいそうでこわいけどね。