瀬戸内トリエンナーレ2022

朝 小豆島のうどん

夜 カレー、白米、野菜ソテー、トマトと胡瓜とチーズのサラダ

数年ぶりの長旅だった。5泊もしたのは、コロナ禍前のアルル以来かもしれない。今回は9年ぶりに瀬戸内トリエンナーレ(国際美術祭)に行ってきた。いろいろな島でやっているイベントなので、まずは岡山の宇野港に1泊、そこから船で20分くらいの直島と豊島(てしま)に2泊づつで合計5泊。

以前行った時は、小豆島に泊まって、直島と犬島に立ち寄ったくらいだったので、今回はゆっくり見ることにした。直島というとベネッセのホテルが有名。美術館の中にホテルがある感じ。ベネッセの以前の社名は福武書店と言って、岡山が由来の会社なんだそうだ。そこが縁になっているんだろう。

なかなか泊まる機会もないので、「パークツイン」の方に1泊だけしてみた。宿泊客は意外と若い人たちが多い。各部屋には美術作品が飾ってあって、僕の部屋にはジェームス・タレルの大型ドローイングだった。タレルの作品はホテルの近くにある「地中美術館」にもあって、これは誰でも驚く。あえて言わないが、認識がひっくり返される。面白い。

ベネッセのホテルには、杉本博司の作品がたくさんあるのも嬉しい。小さな杉本美術館になっている。それが昼夜問わず見ることができる。外光の影響で作品の見え方が変わってくる。外にも作品があるのだが、なんと、遠くに見える海沿いの崖の上にも「海景」が設置してあった。島には他にも、大竹伸朗が作った「直島銭湯」や家プロジェクト「はいしゃ」などがあって、銭湯のほうは実際に入浴もできるので、入ってきた(笑)。

直島に満足して豊島に渡ったのだが、ここが「思ってたのと違う!」という経験ばかり。クリスチャン・ボルタンスキーの「ささやきの森」「心臓音のアーカイブ」(僕も心臓音をアーカイブしてきた)もよかったが、なんと言っても豊島美術館が本当に素晴らしかった。「感動した」なんて言葉では語れないくらい。内藤礼の作品があるとしか知らなかったのだけど、知らなくてよかった。なので是非みなさんも事前情報なしで行ってみてください。ちなみに内藤礼のコンセプトは「たったひとつだけのもの」だそうです。

24日(水)は、夜8時から2B Channnelライブで、今回の美術祭の話をしようと思っています。是非、ご視聴ください。

 

<2021年8月24日の日記から>

前夜のプレ講座配信のことが気になったのか、目覚めが悪い。気持ちがどよーんとしている。対面でのワークショップの時はまったく感じなかったが、オンライン配信の時はいつも終わってからモヤモヤする。満足してもらったのかどうか、聴いてくれた人たちの感じがわからないからだ。これはどうしようもない。悩んでもしょうがない。毎朝のルーティンをこなして、遅い朝ごはんを食べたら通常モードになった。ちょっと調べ物をしているうちに、あっという間に夕方になったので早々に切り上げて風呂に入ってご飯。翌日のミッションに備えて休養モードの一日だった。


<2016年8月24日の日記から>

晴れ間をぬって、2回目の写真集編集会議のため冬青へ。前回の打ち合わせを踏まえて構成したものを床に並べる。40枚を基本とするのは『da.gasita』や『prana』と同じ。サイズも同じにするつもりだ。社長とふたりで並べられた写真を俯瞰で見ていく。ステートメントを読んでもらい意図を説明する。アザープリントと数枚入れ替えたが、構成的には変化はない。そしてそのままの状態で放っておき、とりとめない雑談を始める。これはいつものやりかた。入れ込んだ気持ちを冷ますのだ1時間後、再度入れ替えを行ってみる。しかし動かない。何を入れても強固に弾く。1枚を入れ替えるには全体を見直す必要が出てくる。ということで、写真集最終構成はできた。タイトルは「demain」。すべて小文字なのは今までと同じ。9月末までにプリントを再調整して入稿作業が始まる。出来上がりは12月中旬くらいだろう。