朝 乾燥大豆とヨーグルト
昼 「大田」の日替わり定食
おやつ みたらし団子
夜 キャベツとオクラのあえ物、野菜の黒酢炒め、ニンニクとパクチーのチャーハン、坦々麺
美術史講座の参加者から質問があった。面白い内容だったので、日記に残しておこうと思う。
・先生にとって芸術とは
・美術史の中でどこが一番のターニングポイントになったか
・美術史上、最も価値のある作品は?
・先生が最も欲しい作品は?(お金や購入機会は関係なしに)
「芸術とは何か?」という質問に、真っ先に浮かんできたのが「変えてくれるもの」。見てすぐというわけではなくて折に触れて傷口がジュクジュクするような作品。いつのまにか自分の「社会って、アートって、写真ってこういうものだ」というものが変わってしまっている。
ギャラリー小柳でのソフィ・カル「海を見る人」、2006年東京都現代美術館での大竹伸朗、2019年国立新美術館でのボルタンスキー、最近行った杉本博司の「江之浦測候所」。
その他にも劇画の吹き出しのように「ガーン」ってなるものがたくさんある。その度に僕の考えは変わっていくのだ。
美術史の中でのターニングポイントは、個人的には1800年代中頃の「ロマン主義」なんじゃないかと思う。写真もその頃登場してきて絵画に揺さぶりをかけるし。何より目の前のものを描こうとする運動は絵画だけではなく、音楽や文学に波及している。
もうひとつあげるなら第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の1920年から30年。ウディ・アレンの「ミッドナイトインパリ」が大好きということもあるのだが。
美術史上で最も価値のある作品は間違いなく「モナリザ」。理由は世界中でもっとも知られた絵画で、おそらく今後も変わることはない。誰にも知られていない作品は誰にも影響を与えることはない。その反対に多くの人に知られた作品は、その中に大きな影響力を受けて「変わってしまう」人がいるから。
僕が個人的に欲しい作品。生涯をかけて手に入れたい作品は実はすでに決まっている。それはイタリアの画家「モランディ」の机の上の静物画。「モランディ」でググるとすぐに出てきます。
香港のギャラリー「ガゴシアン」で見て、直感的に「あ、モランディ買おう」って思った。なぜだろう? 以前から知っている作家だったし、それだから見に行ったわけだが、実物を見て「呼ばれてる」って思った(笑)。
でもその時は価格を聞かなかった。冷やかしになるのは嫌だったのだ。今度ガゴシアンに行く時は「以前見たモランディ欲しいんだけど」って言うつもり。