フィルムで撮られたものについつい目がいく

H3期募集中です。連続講座ですが、1回目のみのお試しでも構いません。質問はworkshop2b10th@yahoo.co.jpまで。

 

ルデコのグループ展を機材の面から振り返ってみる。

 

もともと2Bはフィルム中心の講座だったので、今でもフィルムを使う人も多い。これは一般的に見て特殊な例だろう。

 

しかし2Bが終了し暗室がなくなったため、これまでのグループ展よりも印画紙でプリントする人は大きく減ってきた。

 

3階は終了展なのだが、フィルムを使った人は20名中7名、その中で印画紙にプリントしたのはモノクロバライタが3名、Cタイプカラープリントが1名のみだった。

 

前回までは2Bの暗室が使えたことから、カラープリントをするものが半数近くいたが、今回は激減した。

 

貸し暗室でカラープリントができるところが少ない。昨年までは2Bで気軽にプリントできていた。。全フロアを通しても印画紙率は減ってきている。

 

プリントをするもので、自宅暗室を持っているものは少なく貸し暗室を使うことになる。八丁堀シャティーヌを利用しているものが多い。プリンターの金子さんの指導を受けられるためだ。そのほかでは市ヶ谷カロタイプ、新宿プレイスM、横浜ダークルームなど。カラープリントはワークスの名前があがった。

 

フィルムは使うがスキャニングしてデジタルプリントというのもある。新宿ヨドバシカメラだと35ミリネガカラーを900万画素でスキャニングしてくれるのだが、発色がとてもいい。

 

最新のデジタルカメラよりも色相、彩度、コントラストとも明らかにいい。もっとも撮影条件はかなり限られ、なんでもうまく撮れるわけではない。

 

フィルムではないが、ライカM8で撮られたものが良い色で驚いた。10年以上前のカメラにも関わらず今でも使える。

 

デジタルカメラで意外と目立ったのがオリンパス。PENユーザーが多い。ソニーのαシリーズも多い。Rよりもノーマルの方の2型。富士フィルムとシグマも熱烈な愛好者がいる。

 

ニコンとキヤノンは新型ミラーレスの話題で持ちきりだったが、実際に両社の一眼レフを使っている人は一時期に比べかなり減っている。来年はミラーレスのニコン、キャノンが多くなるかもしれない。

 

プリンターは相変わらずエプソンが多いが、顔料系のA3ノビがずっと主流だったが、染料系で小型のものも多くなってきた。特定機種だとEP50Vの人気が出てきた。

 

プリンター用紙では、今回SIELのやピクトリコのメタリックグロスを多く使った。これまでは半光沢やバライタ調のペーパーをメインに考えていたが、意外とメタリックが展示に合うのがわかった。カラー、モノクロともに使い勝手がいい。

 

変わり種ではホログラムペーパーを使ったものがあった。魚の表面の質感を出すために使ったのだが、とても効果的に見えた。

 

15年やっているとその時々の流行りのようなものが見えてくる。2013年から制作の発想が決定的に変わったように思える。