アニメと現代アート

朝 玄米のトマトリゾット

夜 野菜炒め、玄米炒飯、味噌ラーメン

2BChannnelで話題になっているコンテンツに北桂樹さんの現代写真論がある。過去2回登場していただいて、いずれも反響が大きい。昨年のものはすでに2万5千回近く視聴されている。

その北さんの動画を見て、スタジオジブリのプロデューサー石井さんが是非会いたいというので、せっかくなので対談をしてもらうことにした。僕が出演しない初めての動画だ。収録に先立ち、先週zoomで顔合わせをしていることもあって、今日は打ち合わせもそこそこ本番開始。1時間ほど、話してもらったのだが、聞いていてものすごく面白い。面白いんだけど多分視聴者はところどころおいていかれるのは間違いない。そこで今度は、話す内容の順番を綿密に決めて再録。すると完璧なものが撮れた。聞いていて感動してしまった。これほど分かりやすく現代アートを解説したものに今まで出会ったことはない。ジブリアニメと現代アートの接点をさぐっていくことで、疑問が次々と解消されていく。異文化が混じり合うすごいマッチングだった。収録後も興奮冷めやらぬ感じで話が続く。まるで江古田時代のようだ。ワークショップが終わったあとも、ずっとみんなと話し込んで、最後は飲みに行ってまた話を続けていた。あのときの感じが久しぶりにりに味わえた。

 

<2016年2月19日の日記から>

駒沢学園のレストラン「ピッコロ」。昔は江古田にあった。薄いピザは変わってない。確定申告の季節。昔は経費を記帳したものを税理士に預けていたのだが、毎回「渡部さん、これは帳簿じゃなくてお小遣い帳です」と言われていた。今は税理士に頼むまでもないので自分で電卓を叩いている。何度かオンラインを試そうとしたが挫折。今でも手書きだ。昨年フィルムと印画紙、インクジェット用紙にかかった費用はおよそ100万円。ほとんどがワークショップ用とはいえ、昨年は展示が多かったから一昨年より増えていた。その他に目立つ出費は事務所代、それと旅費交通費。動けば経費はかさむ。動かねば仕事にならぬ。数字をにらみながら行く末をいろいろ考えた。

ギャラリー冬青にミュンヘンのギャラリーからお客さんが来るというので顔を出した。ドイツ人の英語は分かりやすいので、スタッフの通訳のお手伝いのようなことをする。写真関係の細かい用語や人の名前は知らないと出てこないからだ。ミュンヘンのギャラリーオーナーは自身も写真家で、出版もしている。見せてもらったパノラマのシリーズの写真集には、写真とリンクした特別に制作された音源がCDとレコードで梱包されていて面白い作りになっている。プレゼンの結果、冬青でも写真展が企画されることになった。こんなときの高橋社長は即断即決で話がどんどん具体化していく。あとで協議の上とか一切ない。せっかくなので僕のプリントもミュンヘンのギャラリーの人たちに見せてプレゼン。こちらは来月までにスケジュール確認をとって連絡するということだった。そういえば昨年会ったベルリンのギャラリーの人は、僕のプリントをパリフォトに持って行ってくれていたのだが、テロにあって売れずじまい。しかもその後事故にあってしまったそうで今でも大変なようだ。もう焦る気もないので、ちょっとづつでいいかなと思っている。55歳、自衛隊にいる友人は定年だそうだ。もうそんな年齢になったんだな。