個展は5月

朝 野菜のあんかけ玄米、人参スティック

夜 キムチ鍋

今年の5月にギャラリー冬青で写真展をやることになっているので、その打ち合わせ。前にも書いたけど、展示予定の『午後の最後の日射』シリーズのプリントは各1枚きりしが残っていない。高橋さんに「いいんですか?」と聞かれたけど、冬青最後の最後に一番最初に撮ったシリーズを出せるのも何かの縁だし。展示方法は、前回少し変わった仕掛けをしたけど、今回もちょっと普通と違うことをする。

打ち合わせが終わった後に高橋さんから「ちょっとご相談を」というので直感で「ギャラリー存続のことだな」とわかった。やはり来年2023年後の話だった。新社長野口さんがギャラリーを引き継ぐ意志があるという。「冬青の社長という名刺があれば、写真関係者は誰でも会ってくれる。だからこそ今までの冬青とは全く違ったことをした方がいい」ということを伝えた。大変だとは思うけど、せっかく社長になったのだから。雑誌がテコ入れのため、大幅リニュアルになったときに新編集長がまずやるのはデザイナーを変え、カメラマンを変えることだった。違った雑誌になったことを世間にアピールするには見た目から。だから冬青もギャラリーの内装を変えるのもいいと思う。

まずは「新しくなった冬青いい感じだね」と来た人に言わせるためにどうするか。いいなあ、楽しそうだなあ。

 

<2005年 2月9日の日記から>

新装になった銀座小柳画廊に「ダイアン・アーバス」を見に行く。銀座小柳画廊は1階から8階に移り広くなった。ダイアン・アーバスは昨年、大型の写真集が出ている。過去の作品を網羅したものでフリークスのシリーズしかしらなかった僕は膨大な量の作品に驚いた。どれも質が高い。テクニシャンでもあった。今回は専任プリンターの手によるプリントで18点が展示されている。中には有名なイメージもある。価格は1点100万円前後で一番安くて60万円だった。アーバス自身が焼いたプリントならば1点1000万円以上する。見ていたら小柳画廊のオーナーの小柳さんが色々説明してくれた。昨年発売された写真集は世界中を回るアーバスの大回顧展のためのカタログで現在はNYメトロポリタン美術館で行われている。日本での開催は考えられていないそうだ。NYに行ってみたい。ギャラリーでは「杉本博×ソフィー・カル」のコラボレーション展もやっていた。おまけがとてもおいしい。撮影でキヤノン1D-Mark2をレンタルした。1泊2日で2万円。20Dと比べてみたかったのだ。結果は値段分だけあると感じた。極論すればこれ1台で仕事は何でもできる。50万円は安いと思う。

目の中に糸くずのような浮遊物が漂う。飛蚊症というやつだ。心配になって小田原の眼科に行く。心配のないものと診断されてひと安心。だが目の前にチラチラするのは非常にじゃまくさい。どうも神様は写真を撮る最低の視力しか与えてくれないようだ。
新風舎のコンテストの件ではたくさんの方から情報を頂いた。入賞で出版権をとられるのはやはり困るので、事務局に賞を辞退する連絡をいれた。まだなにも決まっていない状態だがしかたがない。もう一度最初からやり直しだ。