朝 きつね蕎麦
夜 親子丼、山芋のお汁
zoomによる美術史講座(有料)4期目が始まった。今回は近代から現代にかけての部分をフランス・ソルボンヌ大学で美術史を学んだTさんに、前回の講座の資料と録画した動画を見てもらったことで、より正確な情報を伝えることができるようになった。
初回の講座の質問タイムでは、こちらがタジタジなるような鋭いものが多くて面白かった。再配信は今週土曜日20時から。
土日の午後は学生たちとZOOMでやりとりするのだが、以前も書いたけど、ひとり面白いのがいる。
彼の写真の傾向から、志賀理恵子の写真集『螺旋海岸』を進めたのだが、今ではもう品切れで版元の赤々舎にも在庫がなかった。
それを、学生でありながら18000円出して中古で買ってしまった。しかも副読本の「螺旋海岸 notebook」まで買って読み込んでいる。
彼と「志賀理恵子とは何者か」ということで盛り上がる。こんな話ができるのは写真関係者でもかなり少ない。
僕は写真にできることは「伝える」ことと「残す」こと、それに「考える」ことだと思っていて、現在「伝える」という点においては以前のような強さはかなり薄れてきた。
あとは「残す」と「考える」で、この二つは意外と密接に関わっている。
現在を残すことで、考えることができる。この辺りを今の学生に伝えているのだが、なかなか難しい。
「伝える」写真の方が明快でやっていてスッキリするからね。
<2012年9月6日の日記から>
昨日は田原総一郎氏、今日は船橋洋一氏の話が聞けた。世界はこうなっていたわけね。
10月1日からはネパールだ。何のカメラを持って行こうか。
実はライカMモノクロームを3日間だけ借りて使った。M9をモノクロモードにすれば一緒じゃないか、と懐疑的だったが結論からいうとスバラシイ。シャドーの粘りがいいとかハイライトがどうだとか、高感度が使えるとか、そんなんじゃなくて、撮影していて気持ちがいい。M8、M9をモノクロモードにした時は使える機能の制限、という気がしていたがMモノクロームはモノクロしか撮れないというのがいさぎよさいい。
時間がなかったので、夜に駅から自宅まで撮りながら帰ったのだが、面白くていつまでたっても家にたどり着かない。
もし、いきなり年収が10倍に増えるようなことがあれば(写真集が売れるとかね)絶対買う。普通のM9じゃなくてモノクロームのほうがいい。だって古くならないんだもの。
モニターは相変わらず見づらいし処理速度も遅いが、そんなの些細なことだ。
ライカのM型がなんでいいかといえば、ピントがきっちり合うことだ。開放で撮っても驚くほど合っている。
感度を1600〜2500にすると、ノイズではなく粒子が出てくるのに気がついた。これが美しい。しかし、いかにスバラシイとはいえ軽自動車一台のカメラを買うわけにはいかない。
ネパールに何を持っていくかは当日の朝まで決まりそうにない。