上からどうぞ。

持ち帰ってPCで展開してみる。キャプチャーワンのソフトでRAWデータも開くことができた。不思議なのはJPEGとRAWで展開したときに色温度と色相、彩度が結構違って出てくること。キャプチャーワンだけの現象かと思ったら正規のソフトでも変わってしまうという。

色はというと、M8に似ている。特に赤の発色に特徴が出る。日本の看板やノボリには赤色が使われることが多い。特にパチンコ店や不動産広告に顕著だ。

その赤が朱色に転ぶ。色が飽和したような朱色になるのだ。これはM8でもそうだった。直そうと思っても難しい。

あらためてカタログを見るとその色は画面上に使われていない。というより海外でその手の赤が外看板に使われることはないといっていい。

これは日本独特の色で、海外の赤はもっとくすんでいる。アジアにもない日本独特の赤だ。

ということは海外の人にはその色に免疫がないのかもしれない。開発は日本の技術者だそうだがライカの色の考えにのっとっているのかな。

順光で撮影の画像は日本のデジタルカメに比べてかなり首をひねらざるをえないが、たしかにカタログにあるようにシャドーとハイライトが混じっているところの絵はすごい。

屋内駐車場にとめてある車のボンネットに差し込む反射が飛ばずに出ている。しかもシャドー側の車の輪郭がはっきりわかる。

ためしにキャプチャーワンで濃度のスライダーをマイナスからプラスに目いっぱい動かしてみたが絵が残る。

どの画像も暗いは暗いなりに、明るいは明るいなりの絵ができあがる。特に暗い側での粘りは顕著だ。ためしに他のカメラの画像でやってみたら、どうしてもつぶれ、飛びの現象が起こる。

なるほど、だんだんわかってきた。このカメラもシグマのDPシリーズ同様に得意分野がはっきりしてそうだ。

モノクロモードにするとかなり力を発揮するのはM8と同じ。コンパクトカメラでモノクロをやりたいのならおすすめ。日々の記録的なスナップにはどうかなといった印象。

僕がデジタルカメラで好きなところは新製品が出ること(笑)これで何ができるのかを想像するのだ。