そしてもうひとつ、雑誌「セブンシーズ」も先月号で休刊。ここでは2年間連載で撮影し、パリやスイスに行った。ハイクオリティ雑誌の象徴的な雑誌のひとつで書店には並ばず年間定期購読者のみに配布していた。
雑誌メディアに依存して僕は22年間生きてきた。大した営業もせずに生きてこれた最後の世代かもしれない。メディアにも耐用年数があるようにカメラマンにもそれはある。それが切れるときは一瞬だろうということは容易に想像できる。しかし僕は少なくとも今後15年は写真というメディアで生きていかなければならない。
今読んでいる本が「新世紀メディア論」。今の自分にとてもタイムリーな内容だった。
http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E8%AB%96-%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%83%BB%E9%9B%91%E8%AA%8C%E3%81%8C%E6%AD%BB%E3%81%AC%E5%89%8D%E3%81%AB-%E5%B0%8F%E6%9E%97%E5%BC%98%E4%BA%BA/dp/4862381294/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1238993853&sr=1-1
著者の小林さんから頂いた本で「ワイアード」や「サイゾー」といった紙媒体の出版人であり、創世記からネットに携わっている彼の話は、メディアとはなにかと教えてくれる。
読んだからといってこれからのカメラマンとしての耐用年数が延びるわけではないが、ボーっとしている間におきている変化に気がつかないと「昔は良かった」の人になってしまいそうだ。