韓国の石焼きビビンバ用どんぶりを購入

えい文庫は奇数月の10日に発売になる。5月は誰の本が出るかなと思っていたら横木さんの「横木安良夫流スナップショット 」が店頭に並んでいた。
http://www.amazon.co.jp/%E6%A8%AA%E6%9C%A8%E5%AE%89%E8%89%AF%E5%A4%AB%E6%B5%81%E3%82%B9%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88-%E3%81%88%E3%81%84%E6%96%87%E5%BA%AB-169-%E6%A8%AA%E6%9C%A8-%E5%AE%89%E8%89%AF%E5%A4%AB/dp/4777910326/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1210736042&sr=1-1

そういえば藤田一咲さんが「横木さんの本をプロデュースしているのだけど中々原稿をくれなくてまいってる」と言っていたが、ついにできたようだ。

どれどれと中をめくったら、びっしりと写真がこれでもかとレイアウトされている。しかし見苦しくない。むしろ見やすいのだ。藤田マジックを感じる。

文章に目を通すとスナップ写真の話だけで構成されている。最近問題になっている肖像権の問題も判例をあげながら写真家の立場、撮る人側の意見、実例をきちんと書いている。

読み進めていくうちに止まらなくなって立ち読みなのに一章丸々読んでしまった。そのせいで次の約束の時間に遅れたほどだ。

買って帰って読んでみると、写真家の主観における話と、写真の歴史的、客観的な話がバランスよくまとめてある。

特にダイジェスト版といえる写真史は教科書になるくらいだ。しかも面白い。横木さんの著書「ロバートキャパ最期の日」もそうだが時系列にものごとをまとめる力はすごいものがある。

横木さんの写真を見ながら読むというよりテキストだけで十分価値がある。読み返す価値もある。

さまざまな写真にまつわる本を出している「えい文庫」だが、この本の出版は「えい文庫」ならではだ。他の出版社ではこの値段、このボリューム、この内容は出てこないだろう。

スナップショットという写真だけでしかできない表現の魅力を伝えている。久しぶりに一気に読みきった本だった。