たとえ3000円でもその考えは変わらない。今回僕の写真がたくさん売れた。だから購入は恩返しの意味もあるのだが、実際はそんなゆるいものではなくてかなり真剣にファイルを見た。
始めは名前の知らない人のものを買おうと思っていた。ところがいざ買おうとすると、いくらイメージがよくても手元に置きたいと思わないものが多い。
結局3時間以上ファイルを4週して選んだ6枚のうち4枚は自分が知っている人のものだった。
いくらイメージが気になっても、プロフィールも作品説明もついていない作品は買おうという気がおきない。
写真を買うということは、僕にとってイメージを買うことではなくて、作者込みで考える行為だ。もちろん人によってはバックボーン無しで考えるのがいいと思う人がいるだろう。でも僕にはできない。
売ろうと思って参加出展した人達は必ず買ってみるべきだと思う。地方から参加している人も必ず足を運ばなければいけない。写真だけの参加では意味がない。どのようなことが行われているか確認する権利と義務がある。
自分が何を基準に写真を買うのかをはっきりさせるまたとない機会だ。
せっかく用意してもらったプロジェクトをただのお祭りに終わらせるのはもったいない。