小伝馬町に「みうらじろうギャラリー」ができてもうすぐ1年になる。
ずっと気になっていたのだが、ようやく見にいけた。いつもの行動範囲からはちょっとだけ離れている。今月は「アーサー・トレス写真展」をやっていた。ここは写真専門ではないはずだが、開廊以来写真の展示が多いようだ。
http://jiromiuragallery.com/exhibition/past/20130312ArthurTress.html
アーサー・トレスは初めて見た。海外では著名な作家らしい。ハッセルで撮られたモノクロプリント。
ギャラリーでジョック・スータージスのプリントを見せてもらう。エイトバイテンで撮られたものをインクジェットで出力している。エプソンのマット系の用紙だそうだ。初期の写真集を購入。今年もエイトバイテンで撮るつもりだ。
日比谷線で小伝馬町から中目黒へ。カフェを使って「3000円で売りましょ買いましょ展」をやっている。
http://alao.cocolog-nifty.com/the_eye_forget/2013/03/3000311-c253.html
今回で3回目となる「売りましょ買いましょ展」。1回目に参加して以来毎回作品を買ってみることにしている。
1回目のときに比べて参加人数は減ったものの洗練さは増している。「売れたらいいな」という消極さは消え、売り物として成立してきた。
見に行っているのではなく、買いに行っている。すると今、自分がどんなものに興味があるかわかってきて面白い。アウトプットのクオリティにお金を支払うのではないのに気づく。
作品が3000円で帰るのは一見安そうに思えるが、意外と出せる金額ではない。買おうと思って見ていかないと、おいそれと手が出ない。
自分が撮っている旅とかモノクロは買う気がしない。イメージに寄っているのも良さそうだが買いきれない。
本当は作者のプロフィールが知りたかった。どんな活動をしていて、どんなことを考えているのか。
自宅に飾るのが目的なら関係ないのだろうが、作者のことを知りたいと思うのは買う側の心理だと思う。
1回目の展示の時には作品ごとに作家のプロフィールがついていたから、そこがしっかりしていた人を中心に買ってみた。その中には当時まだ無名に近かった大和田良やPhotographerHALの作品もあった。
今回は悩んだ末、見ていてずっと気になった1枚を買ってみた。作者の名前は知らなかったし経歴も分からない。ただ、自分と近そうで離れた感覚の人だなと思ったのが決めてだった。