コニカミノルタプラザで齋藤亮一写真展「monologue/monochrome」をやっている。http://konicaminolta.jp/about/plaza/schedule/july/gallery_c.html#1
西武池袋線富士見台駅の近くに「香菜軒」というカレー屋さんがある。僕はそこで食べるたびに、どういうわけか「きちんと生きて行こう」と思ったりする。
別に特別なことをやってはいないのだろうが、真面目な材料で真面目に作って真面目にサービスしている感じがするのだ。
だから食べ終わった後にすっきりした気持ちになれる。
齋藤さんの写真を見ると同じことを感じる。もっとドラマチックな瞬間を撮ったり、もっとプリントの上手な人はたくさんいるだろうが、齋藤さんの写真を見ていると「世界は捨てたもんじゃない」と思えてしまう。
写真に作者自身が写るなんて使い古された言葉は嫌いだ。でも多分そうなんだろうな。
600部限定の写真集が発売されていた。齋藤さん自身で作ったそうだ。600部なら書店流通を通さなくても個人で売りきることができる。齋藤さんのファンだけに届けばいい。
齋藤さんのこれまでの写真集はほぼ全て持っている。中には今では入手困難で高値が付いているものも多い。
雨の中、ハードカバーの写真集を抱えるように家路についた。