夜、豚のしょうが焼き、野菜多目。

暖かくなると思っていたら突然の雨。急に寒くなった。

でも日ごとに季節が変わっていくのが分かる。春がこんなに待ちどうしいのはひさしぶり。花粉症のない春がもう一度やってくるなんて!泡盛効果はゆるぎないもになった。でも誰に勧めても乗り気ではない。「サラリーマンは朝から酔っ払っていらんないよ」だそうだ。薬で朦朧とするより気持ちいいぞ。

写真展審査に出すプリントの最終整理。ほぼ固まった。全部で27枚。規定は30枚だが、これ以上どうしても他の写真がなじまない。入れようとしてもはじかれてしまう。しかし、我ながら地味な写真だ。モノクロで、35ミリで、東京の町で。学生が好んで撮るような写真だ。以前このシリーズを見た大学時代の友人が「おそろしく良くできた卒業制作のようだ」と評した。ほめてんか、どうだか分かったもんじゃない。

フィルムの買出しにヨドバシカメラへ。プロ機材売り場に新製品「FUJI GX645」が置いてあった。早速触ってみる。妙なシャッター音だが、持ち心地、ピント合焦の速さ、ファインダーの見易さ、どれをとっても魅力あるものになっている。俄然興味が湧いた。値段は80ミリレンズがついて67万円。もう1本レンズを買ったら90万円。フィルムバックの予備とポラパックも買ったら100万円コースだ。これでもまだ仕事用には物足りない。

隣に申し訳なさそうにコンタックスの645が並んでいた。レンズの素晴らしは誰もが認めるところだが、バッテリーの大喰いにオートフォーカスの精度の低さと、ボディの貧弱さは隠しようがない。でも今現在、値段は35万7千600円。10パーセントのポイントバックも付いてくる。ということは中古価格とほぼ一緒。GX645の半分。ペンタックスの645とも大差ない。ダイヤル表示がうけているらしく、年輩層を中心にかなりの数が出ていると店員が言っていた。ふーん。

どっちにしても、どうしても必要なわけではないのは、よーく分かっている。でも手は勝手に携帯電話の電卓をポチポチと押して買えるかどうか計算している。還付金が振り込まれるのはもうじきだな。

打ち合わせに行こうと思ったら編集者が熱でダウンしてお休み。まだまだ風邪の季節は終わっていないようだ。お大事に。