「誰かがいいようにしてくれんかなあ」と日々思えど、そんなことはないのでそろそろ動かんとな。
手始めに足の骨を折って休業中の植木職人の友人が暇をもてあまして革細工を始めたというので、ライカの革ケースを作ってもらうことにした。
市販のものはガッチリ、かっちりしているものが多い。速射ケースと言ってつけたまま撮影ができるものがほとんど。
そうじゃなくて移動のときにカバンに放り込むための柔らかいものがいいとリクエストした。イメージはセーム革に包まれたような感じ。擬音で言うなら「ファサ」。
二人で頭を付き合わせて案を出し、とりあえず方向性が決まった。いい大人がふたり昼間の喫茶店でかなり真剣である。
二日後試作品ができたと連絡があった。形になったふたつのうち、ひとつはイメージに近い。が、物足りなさもある。詰めていくと市販品に近づくことに気づく。
それでは面白くないので、最初のアイデアを残す方向で進めてもらうことにした。
製品を作っているメーカー の人達って大変なんだろうな。予算は少なく、驚きは大きく。
写真を撮る周辺から攻めていっている近頃だ。