一旦保留の繰り返し

朝=ホットカレーベーグルサンド、トマトスープ/夜=天然舞茸の炊き込みご飯、鳥手羽と大根の煮物、舞茸と万願寺とうがらしのオイル焼き、卵と三つ葉の味噌汁

山形の天然舞茸をいただいた。天ぷらが王道だろうが、炊き込みご飯にしたら大成功。あと、オイル焼きで食べたらすごい味が出た。月末の支払いとかを確認するために口座を確認したら『じゃない写真』の印税が入っていた。ちょっととテンションがあがる。都内は国葬で物々しそうだから、外に出る人も少なかろうということで新宿にハッセルのレンズを買いに行こうと思った。2B Channelで紹介したハッセルの新レンズ55mmF2,5が使いやすくて欲しくなったのだが、一度保留ということにしていた。そこに思わぬ印税が入り込んだのだ。これは買えってことか! そこで、今持っている2本を下取りに出して新しいレンズを1本買おうとしたのだが、なぜか手持ちレンズのキャップがない。外箱もひとつ見当たらない。どこを探しても出てこなくて、そのうちどうでもよくなってきた。今持っているレンズは描写は素晴らしいがAFが遅い、そして合わない。なのでAF性能が上がった新レンズにしようと思っていたのだが、MFにすればいいのでは?と思えてきた。実際にカメラにレンズをつけて覗いてみると、MFでもいいような気がしてきた。なので再びの保留。

 

<2021年9月28日の日記から>

ジョニー・デップのカメラさばきはプロっぽかった。2ヶ月ぶりくらいに銭湯に行った。もう水風呂は冷たい。体重59.6キロ、血圧90-60。月曜日は映画の日、先週はポレポレ座でドキュメンタリーを見たが、今日も「史実を元にした物語」だ。ジョニー・デップ自ら制作し主演を務める「MINAMATA」。水俣の問題は知っているつもりだったが、それは表面的なことで、実際にどんなものだったか初めて知った。そしてユージン・スミスのことも。勝手に聖人ぽい印象を持っていたが、映画の中の”ジーン“は強くて弱い人だった。そしてジョニー・デップはユージンスミスそのものに見えてくる。「どんなカメラを劇中で使ってるんだろ」くらいの気持ちで見に行ったのだが、そんな仔細なことを超えて、いい映画だった。僕が「いい映画」と思う基準は見終わった後に体が痺れるかどうか。ラストの撮影シーンは痺れた。新宿「バルト9」で見たのだが、平日にも関わらずほぼ満席だった。来週は何見ようかな。大型テレビかプロジェクターのいいのを買うつもりだったがその分映画館に行くという手もある。帰り道「北村写真館」を覗いてライカを触る。なんか幸せ。外に出たら「いつも2BChannnel見てます」と声をかけられた。びっくりした。でもうれしい。いつも見ていただいてありがとうございます。

<2005年9月28日の日記から>

来週から急遽インドネシアへ仕事で行くことになった。また機材で頭を悩ますことになる。海外の撮影となると、いつも余計なものを買い込んで後で後悔することになる。手ブレ補正レンズがいい例だ。三脚を持っていきたくないばかりに買って、戻ってくるとすぐに売ってしまう。で、またすぐに欲しくなる。今回はファインピックスの新型FinePix S9000が欲しい。でも帰ったら飽きるのは目に見えている。デジカメで撮ってプリントすると、人の肌がうまく出るときと、なかなか出ないときがある。きちんとライティングを組んで撮影しても肌色が転んでしまう。近頃ひとつだけ気がついた。色の転びはカメラの差よりも光源の差が大きいようだ。大型ストロボと連続点灯型のHMIでは同じようなものだが、HMIで撮影したほうがはるかに肌色が出やすい。ストロボもHMIも太陽光も、同じ色温度5000ケルビンなのだが性質に違いがある。HMIが一番使いやすい。次に太陽光、ストロボは色出しが一番難しい。HMIとストロボで、同じライトボックスを使って撮影した結果大きな差を感じた。おそらくEOS5Dを買うより、もう一灯HMIを買うほうが実践的な気がする。昨日はストロボ、今日はHMIを使っての撮影だった。同じようなライティングで撮影して同じようにA4にプリントすると、HMIの方が結果が断然いい。シャドー側の色の変化がストロボに比べてはるかに少ない。感度400で撮影したものにフォトショップでノイズを3%加える。モニター上の100%等倍で見るとザラザラに見えるが、プリントするとそのノイズが立体感を生む。ノイズ無のプリントは顔が能面のようになってしまうのだ。ノイズも使いようだ。