1年ぶりのdp2

朝=マグロの漬茶漬け/夜=新高円寺の香味園

毎年ワークショップのグループ展を渋谷のルデコでやっていて、数年前からその中で「フォヴィオン会」といのが生まれた。シグマのフォヴィオンセンサー縛りで撮影されたものをプリントして展示するもので、20名近くが参加している。しかし現在フォヴィオンセンサーのカメラのdpシリーズは生産が中止されていている。にもかかわらず人気があって、しかも現行のクアトロよりも一世代前のメリルをわざわざ中古で探して買っているのが多い。僕もその会に参加しているので、展示のためにプリントを作らなくてはならない。なので毎年この時期になるとdpクワトロを引っ張り出すことになる。今回はdp2を使うことにした。45ミリ相当の画がちょうどいいし、写りもシリーズ4機種の中で一番素直。各自の自由な展示の他に、フォビオン共通課題があって、今年のお題は「室内」。なので家の中を連日撮り回っている。カメラの液晶モニターではわからないが、パソコンで確認すると、相変わらずすごい写りをしていて驚く。RAWで撮影して調整が必要だと言われているが、ただ画像を開いて保存するだけで、すごい絵ができてしまう。他のどのカメラとも違うからファンが多いんだろうね。新型センサーのフォヴィオン機が開発中ということで「フォヴィオン会」もまだ存続できそうだ。エプソン  のプリンターでA3ノビプリントにしてみた。その出来上がりにひさしぶりに「俺って天才」って思った。

 

<2021年9月9日の日記から>

水曜日はいつも夜8時からライブ配信なので、ご飯は夕方5時に食べるのが習慣になっている。割と軽めの丼ものを作ってもらうことが多いのだけど、妻が所用で2日間家にいないので、自分でご飯を作る。作ると言ってもかなり手抜きだが。冷蔵庫に炊いた玄米があったので、二日間チャーハン。それもカップヌードル塩を使ったもの。一時Youtubude紹介されてバズったやつ。まずカップヌードルを容器から出してジプロックに入れて叩いて砕く。一人前の場合は半分の量でいい。一度容器に戻してヒタヒタになるまで水を入れてふやかしておく。フライパンに油を薄く引いて溶き卵とご飯を投入。軽く火が入ったら先程の戻したカップヌードルを投入し炒める。これだけで信じられないくらいパラパラで美味しいチャーハンができる。適当に野菜を入れればお店レベルのものができてしまう。一人前でカップヌードル半分なので2日間作ったわけだ。ライブ配信では「ユージン・スミス展」のことについて話す。壁を塗ってカメラアングルも変えての配信。以前のアングルとどっちがいいかな。背景の青い壁にもう1灯足したいところだ。そうなるともっといい感じになるはず。


<2005年9月9日の日記から>

朝ヨーグルト、昼お蕎麦、夜少なめアルコール抜き。という生活を10日続けたら身体に変化が出てきた。まず疲れない。歩くのが平気になった。今日も中野まで30分の道のりを歩いた。中野での用事が済んだところへギャラリーパストレイズから「馬場さんのプリントが用意できた」と連絡があった。横浜では遠いので、丸の内パストレイズで引き取ることにしていたのだ。中野から東京駅までは電車で一本、早速引き取ることにした。丸の内パストレイズは、取り壊される予定の八重洲ビルの地下に、来年5月までの期間限定でオープンしている。以前レストランがあったところだ。広くて雰囲気がいい。馬場さんのプリントを確認して引き取る。早くじっくり見たい。額はどうしようか。木製でもいいな。そのまま銀座へ。「銀一」でEOS5Dの予約を入れる。10月中旬になりそうだという。そこから銀座ニコンサロン歩く。銀座ニコンサロンは場所が変ってから足が遠のいていたところだが、編集者のタカザワさんが「とてもいい」とメールをくれたので行くことにした。中込 コイチ写真展「ストリートプレッシャー 」。会場は20数枚の大型インクジェットでプリントされたモノクロ写真が並んでいた。内容もさることんがら、大きさがとてもよかった。ストリートの緊張感が見えてくる。すれ違いざまの一瞬を掠め取るのだが、中込さんの写真に暴力性は感じない。大げさに言えば愛を感じるのだ。作者に話を聞いたら、やはり先月日記に書いたストリートスナップの鈴木さんと旧知の中だと言っていた。二人ともきちんと東京を撮っている。会場に流れていた映画「タクシードライバー」のサントラが東京の写真にあっていた。嫌いだった銀座ニコンサロンがとてもよく見えて、思わず会場貸し出しのための申込書をもらってきた。いいものを見たので調子付いて目黒美術館市民ギャラリーに「第4回プリンターズ展」を見に行く。写真のプリントを専門に職業にしているプロフェッショナルプリンターたちの集まりで、一人の写真家の同じネガを、それぞれの解釈でプリントしている。プリンターの解釈によって表現される意図すら変ってくる面白さがある。「この焼き方好きだな」と思うと必ず「大場あすか」と名前があった。トーンの好みが一緒のようだ。一度プリントをお願いしてみたくなった。