もはやレガシー

朝 カレーうどん

夜 唐揚げ、大根と蓮根の煮物、チャンジャ、白米、野菜の味噌汁

お手伝いしている写真集の初稿が上がってきた。初稿とは本番印刷前のテスト印刷で、ここで全体の様子がわかる。初稿には「赤」と呼ばれる指示書を付けて本番となる。初稿で80%が決まる。ここでダメなら赤をどんなに入れても良い印刷にはならない。だから初稿を見るのはいつも緊張する。その大事な初稿を依頼先の事務所で見た。ページを捲るたびに部屋に溜息が溢れる。「ほー」とか「おー」とか言葉にならない。すごい印刷。さすが冬青社としか言いようがない。印刷に詳しい担当の上司も、その仕上がりに驚いていた。いつも思うのだが、この技術がなくなってしまうのは損失以外の何者でもない。誰にも真似できない技術だけに、誰も受け継げないのだけど。

打ち合わせの帰り道、その冬青の高橋さんに電話したら、開口一番「良い色が出てなくて本当に申し訳ない。本番までには凸版印刷と打ち合わせを重ねます」と言ってきた。なんと返答していいのやら。もっとよくするつもりなんだと呆れてしまった。

<2014年12月22日の日記から>

お腹がへりすぎたので、小鍋に具材をたくさんいれて鍋焼きうどん。

英会話レッスン2回目。数日前に講師からメールで葛飾北斎のweb上の記事が送られてきて、今日はそれを中心に話を進めることになっていた。レッスンは1時間、日本語は一切使わず英語だけ。北斎の仕事から江戸幕府の政策や天皇と将軍の違い、浮世絵が西洋美術に与えた影響、日本の宗教観までどんどん話が広がる広がる。さすがに今日は言葉に詰まったり、頭の回転が停止したり、側頭葉がジンジンした。言葉に詰まったりときは必要以上に考え込まずに、とにかく単語をつなげても空白の時間をなくすように心がけた。まあ、ボロボロだったが講師が「今日は勉強になるわ」と言っていたのでいいかな(笑)

その後自宅に戻り写真集の発送。「直販します」と告知したら週末で60冊の注文があって驚いた。第一便は発送したが、あっというまに梱包材はなくなり再注文、写真集も急遽事務所に置いてあった分を車で30冊持ち帰ることになった。2時間くらいで終わるかなと思っていたので、お昼をぬいて作業開始。ところが本にサインして、梱包して、宛名書いてという作業は意外と時間がかかる。腹はどんどん減るが、途中でやめるきっかけをなくし、結局終わるまで6時間もかかった。その数40箱。とてもじゃないが運べる重さではない。自転車に積んで4往復はかかる。しかももう郵便局は閉まる時間。そこで郵便局の集配課に電話してみた。ありがたいことに重量があるということで、夜に取りにきてもらえることになった。これは本当に助かった。ということで本日まで写真集をお申し込みいただい方全員に発送完了。うまくするとクリスマスに届くことになります(笑)。宛名書きをしていてびっくりしたのが、北海道からの注文が10人くらいあったこと。つづいて宮城が多かった。名古屋からも結構あったが、関西以西からの注文はほとんどない。やっぱり北の人にうけるんだろうか?