M9愛

朝 スクランブルエッグ、フォーガースープ、パン

夜 みそ豚肉とアボガド、ニラの炒め物、キャベツと塩昆布、納豆、白米、茄子とオクラの味噌汁

夜食 おにぎり2個

 

なんだか最近ライカM9を持ち出すことが増えてきた。2009年の発売だからもう12年も経っているデジタルカメラなのに、古臭さを感じない。

「2009年のデジタルカメラ」で検索してみたら「オリンパスE-P1」が一番人気だった。この時代はコンパクトデジカメの絶頂期で様々な機種が発売されている。

IXI、μ、サイバーショット、カメディア、今では消えてしまったブランド名もたくさんある。iPhoneはまだ「3Gs」の時代。カメラ機能は添え物でしかなかった。

M9はCCDセンサーを使った1600万画素のレンジファインダー機で、ミラーレスだけど、撮影後じゃないとモニターに画像は出てこない。でもこれには大きなメリットがあって、撮影時にだけ通電するからバッテリー消費が少なくてすむ。

CCDセンサーの消費電力は現在のCMOSセンサーより大きいけれど、それでもM9はバッテリーを気にしながら撮影をしなくてもいい。300枚以上は撮影できる。

最近じゃ300枚はあっという間だと思うかもしれないが、レンジファインダー機のM9はそんなに枚数が撮れない。フィルム撮影よりも枚数は増えるけど、それでも1枚1枚大事に撮る感じ。

M9が作り出す画像は意外とそっけないというか、パンチ力にかける。でもレタッチに強い。RAWデータはもちろんのこと、JPEGでもハイライト部分が戻ってくる。僕はライトルームで調整することが多いが、M9の時はコダックのカラーネガプリセットを当ててみて、そこからハイライトとシャドーを調整している。

シグマdpも撮った後が面白いカメラだが、M9もそれに負けない。M10やMの最新機種でなくてもライカはライカ。ものは少ないけどM8だっていい。いまM9の中古価格は30万円から40万円の間。先日フジヤカメラで見たMモノクロームは56万円だった。フィルムカメラのM3の程度がいいのが30万円するそうだ。M9とほとんど変わらないじゃないか。

 

<2005年9月19日の日記から>

夕食用に駅弁「牛肉どまんなか」

連休は米沢へ。父親の17回忌の法事があった。

お墓参りを終えると家族で米沢近郊の小野川温泉へ。市内から車で15分ほどで行けるところにある。湯量が豊富で、いい泉質の温泉だ。始めは痺れるほど熱いが、慣れるととってもいい湯加減に思える。

大型ホテルのない、小さな旅館が寄り集まったひなびた温泉街で夏は川沿いに蛍が舞う。家々の軒には花が植えてあったり、道々がきれいに掃除してあったりで気持ちがいい。川沿いには無料の露天風呂もある。スマートボールや射的の遊技場があれば言うことなしなんだけど。

最後の日は米沢を撮る。今回はフジのGW690にネガカラーを詰めた。米沢はすっかり秋の光になっていた。

米沢を撮り始めてからこれで8回目になる。だいたいの骨子はできた。後はどこで発表するかという時期になってきている。東京だけではなく、米沢でも写真展をやってみたい。