夏になったらTシャツ屋さんができそうだ

Hのワークショップでは2B時代と違い暗室作業がないから、何かをつくっている実感にかけるのではないかと思っていた。

かといってインクジェットプリンターで出力しても普通な感じで面白味にかける。そんなことを思っていたときに、リコーGR3の発表会で新発売のリコーのプリンターを使った「Tシャツ展」をやっているのを見て、これは面白いかもしれないと閃いてしまった。布地にプリントできる専用プリンター「リコーRi100」という機種だ。

 

白インクがないので黒や色物には印刷できず、白地か生成りしか選べないが、印刷性能はかなりいい。操作は簡単、場所もそれほどとらない。スモールビジネス用なんだろう、業務機という物々しさはない。

後日改めてショールームで印刷体験してみて欲しくなってしまった。価格は最新のミラーレス機にレンズをつけたくらい。僕にはカメラを買うよりも遊べそうだと思い、購入することにした。

金曜日に運び込まれ、週末のワークショップでさっそく使ってみた。今回の講座は「コラージュ」。来年は岡本淑子やジョセフ・コーネルなどコラージュの展示が控えているし「IMA」の写真も、その多くがコラージュ作品になっている。

現在の写真を考えたときに「解像度とレイヤー」の選択が鍵になっていると思っている。コラージュはレイヤーを作ることだし、切り貼りする色紙で作られる世界は解像度が低い。それを体験してもらえれば抽象度の高い表現に慣れてくると思っている。

最後は切り貼りした原画をスキャナーにかけデータ化する。それを買ったばかりのプリンターでトートバッグやTシャツにプリントしてみる。出来上がったものは完全オリジナルグッズになるわけだ。

コラージュは布地プリントとよく合う。目的を持って購入したわけではないが、結構面白く使えそうな気がしてきた。